とっさのひとこと
人間関係が軋みだすと、あぁどうしたらいいんだろう、となる。
軋んだ相手からのひとことは、例え挨拶でも上手いひとことで切り返したいと思う。
そこから、軋みの潤滑油を得て、回復のとっかかりをつかめばいいのだ。
気が利いたひとことが使えれば人間関係も円滑になり深みも増す。
今まで使ってきてまぁまぁの成果を収めたものを「」で示す。無論チクッというものである。
(効能には個人差がありTPOで効果が異なることがあります。万人の成功を約すものではございません)
『最近、何か暗くない?冷たいっていうか無視?』
「私たちは言葉なんて要らない関係でしょう?」
『何か文句あるなら言ってみて?』
「文句はないよ、感謝の気持ちだけです。」
『バカにしてるのか?』
「自分をね」
『最近どう?』
「もう大変でどうもこうもないですよ!?」
『最近良いことあった?』
「今、あなたに話しかけられました」
『お前、嫌いな奴いないの?』
「惚れっぽいですから」
『お前、神様にでもなったつもりか?』
「よく見てくださいホラ、頭皮が・・天使の輪っかに・・禿げてきてですね・・」
こういうのは主にクリスチャンの(かつての)彼女とかの受け売りで、一般的には使えない。
ボクがやると白々としらけ切るのだ。
ボクは「やらかすひとこと」しか出ない。
『子供、大きくなったろ?』
「小さくなったらそのうちなくなっちゃいますよ」
『・・・最近どうだ?』
「中国に対抗して、パンダを呪ってます」
『どうやって?』
「黒いところが白くなれって・・」
『白くなったか?』
「腹だけ黒くなりました・・さすがに・・」
『バカにしてんのか?』
「バカにバカにされるほどバカですか?」
『何か良い話ない?(女性)』
「良い話と悪い話がありますが?」
『良い方は?』
「あなたは美人だって、すっかり噂です」
『わ!嬉しい!で、悪い方は?』
「噂を流した奴がウソツキだってことです」
『・・・!?』
「そういうこと言わないで、面白いことない?」
『家に・・カガミないんですか?』
『・・・・!?』
とっさの余計なひとことばかりだ。
言ってしまった相手にこの場を借りてお詫びしたい。