MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

アニメ・マンガはいいね

最近でも本屋で新刊マンガはなんとなく見る。
よく調べて世界観を描いていると感心する。
きっと読者がマニアであるから、適当にできない部分があるのであろう。
イメージだけで先走るゴリ押しは、今は流行らないということだ。
フィクションとして、世界観を創り、文化と民俗まで創る・・大変な作業だ。
それなのに読者は「つまらない・絵が気に入らない」と貪欲に刺激を求める。
2巻で終らせたり、人気が有るからひっぱり・・・切れる、そういうミスマッチが起こる。不幸だ。
もっと出版社は作家を育てないと、イラストだけ・ストーリーだけ、そういう商業主義になる。
逆にみると、絵だけ上手い、話だけ創れる、そういう共書で一山を狙えるということにもなる。
だからイラストだけ学んだり、物語のプロットだけ考える職業が成り立つ。
寂しいとは思うが、時代だから・・と言ってしまえば片付く。コレも現実。
 
 
ボクは天邪鬼だから、ある程度の「歴史的裏」がとれている物語には入り込めない。
ファンタジーに入り込めないのだ。
歳をとってますます斜になったのだと思う。
吸血鬼モノがあったとする。
吸血鬼伝説は、たかだか200年前のルーマニアに始まる。
(小説はトランシルバニアと設定を少し変えている)
そこのワラキア公ブラド侯爵は勇猛果敢で、幾多の戦争に勝利した。
ブラド公は裏切りには粛清をし、敵国の侵略には厳しかった。
君主として領土保全のためには仕方のないことであった。
側近は「串刺し公」という異名をつけて、他国との交渉の材料にした。愚行。
それでも「もっと強大な君主を!」を求めるバカな側近はいつもやりすぎるものである。
ブラド公は「敵国の兵士の血を杯で飲む」ということを余興で行わされる。あくまで側近を黙らせるためである。
ほどなくブラド公は病に斃れる。当たり前だ。
スッポンの血だって飲みすぎれば毒だ。どこの誰か判らない血を飲んでいたら病気にもなる。
ブラド公は「血の飲みすぎと心労」というかわいそうな理由で死去。
ところがその子息が同じ顔をして当主として即位するのだ。
『大変だ!先代は生きておられる!不老不死だ!』となる。民衆は狂喜する。
この子息がバカモノで、兄弟揃って「私は不老不死だ」と言うのである。
さらに残念なことに、この一族は美貌であった。
血族でもないブラドのおばちゃんまで生き血を飲み、不老不死伝説がはじまることになる。
「串刺し公ブラド」とは、民衆のために勇猛であった英雄であり、吸血など蚊に誓ってしていない。
問題は、小説のドラキュラが実話にすりかわり、史実がないがしろにされているところにある。
ボクは吸血モノを読むが、「D」で終っている。
 
イメージ 2
 
 
 
天野喜孝氏の画集を見て描いた。当時(1992年)のDのデッサンである
当時ボクは「一枚1,000円くらい」で色んなアニメやら似顔絵を描いていたので彩色していない。残念。
そこここが露わなナウシカとか、クリーミーマミが濃厚キッスをしているところとか、無理難題に追われていた。
そして作品?は次々に人手に渡り、自分のトコには何も残らない。悪夢だ。
描きたくもないものを、読者を信じて描くにはエネルギーが要る。
今の漫画化諸兄には心から感服する。
 
魔法とか召還とか、そういうものの人気が根強い。
未知なるモノへの憧憬であろうが、実際、都合のよい魔法は存在しない。
魔法とは錬金術の別名で、火と水、土と風、つまり四大試料以外にはまず使わない。
方陣は数字のみ!が外してならない原則。
円形に妙な文字・・アレは邪なるものを封じる苦肉の策で、エクソシズムである。
杖とか剣とか、そういうものに魔方陣を組み合わせてしまうと、本当に危険でしかない。
コスプレで具合が悪くなっている方、気をつけてください。
賢者の石というのも一応ソロモンの書(いくつか実在)に記載はある。
肝心なのは「物体ではない」ということ。
死者の書にも、既に記載があるらしいが、古文書の解読でもそこは明らかにはされない。
知ってはならないことは、やはり知らないほうがいいのだ。
錬金術師がそれこそ邪法として封じてきたものだ。
なぜなら、石が金になるどころか、人があわわわ!となるのだ。
その辺が魔法と言えなくもないが、おそらく失敗した治療法と言うところだろう。
召還と言うのは、実は古来から行われている。が、イタコくらいのレベル。
間違えてもソロモン級は呼び出せない。
悪魔は人間にこれっぽちも興味がないのだ。神や天使がおのれの無力ゆえに人間をもてあそぶだけだ。
 
イメージ 1
 
エヴァンゲリオンがやっとこさ終るらしい。
もっとマニアのように、心底のめりこめば良かったと思うが、そこは天邪鬼なおっさんである。
エヴァンゲルもサタナエルも天使としては階級も能力も低い。だから天使は武器を携行している。
聖書にも割愛されるかちょい役くらいの存在だ。
サタナエルは「オレは・・暴力反対・・平和に行こうよ」と言ったらしく、天使の間では嫌われ者だったらしい。
が、悪魔は素手で行う達者こそを交渉を得意とする。ちなみにルシフェルは悪魔でも天使でもない。
ルシフェル熾天使(堕天使)とするのも、どっかで読み違えたのだろう。
ルシフェルはどっちつかずのコウモリ野郎である。
天界12天使は正義でもなんでもない。常識だが、彼らは悪魔の畸形で寿命は50年とない。
リリス(リリン・リリム)とかアダムとか言うが、両者は不倫の存在で、出合ったところで何もない。
アダムはリリスを追ってイブを捨てる。イブは悪魔とよろしく楽園で幸せに終るのである。
イブ(エヴァ)こそは実はどうでも良い存在である。マリアすら存在は紙上のことだ。
悪魔と言う分類は、宗教上の理由でそうなっただけで、悪魔は人間臭い。
落ち込んで、歌や本に逃げ、手ぶらでその辺を歩いている。
人間がどうしてもというなら契約するが、きちんと説明責任を果たしクーリングオフも怠らない。
その点、神とかいう輩は、武器を持って、やれ雷だ洪水だとすぐに虚勢を張る。
キリストが神の子だということは聖書以外には書いていない。
なぜなら聖書は「キリストが言ったかどうか判らない」ものだからだ。
 
ボクも物語を創造することに興味があったらいいなぁと思う。
自分の物語を誰かが待ってくれている。
なんだか凄いことだ。
漫画家諸兄には、心からエールを送りたい。
必要なら、助言くらいします(すみません・・・ウソです)