MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

流行と仮面ライダー

改造途中で逃げおおせた本郷猛が拳と柔術でショッカーを倒し、
一文字隼人が蹴りこそ魂、と信じていた頃。
ボクもライダーは素手で戦うことが当たり前と感じていた。
改造人間より「改造途中人間」の方が強い、そういう矛盾への突っ込みは皆無であった。
V3が一号と二号の共同開発で生まれたとき、もうこれ以上のライダーは要らないと思った。
危険な顔面露出度のライダーマンが出たときは、中途半端はダメだ、逃げろ!と思った。
それでも、ライダーマンが苦悩し、V3とともに戦うにつれ、何とかしろ!と応援した。
ウルトラマンには余り傾倒しなかった。
変身すれば最初から圧倒的に強く、敵も圧倒的な強さを誇っていたので、自分とは関係ないと思った。
カップラーメンを待っているあの間に闘いの限界が来るという微妙な「圧倒的強さ」も琴線に触れなかった。
ウルトラマン派は高度に宗教化して、やれアノ怪獣が・・とやっているがあれも好かない。
ウルトラ、という命名で既に限界であったのだ。スーパーとかXとかにマンをつけた方が深い展開が期待できる。
ウルトラ、という名前の限界が結局、物語を追い詰めた気がする。
スーパーゼットンとかメカバルタンもイマイチで、ついにウルトラマンベリアル・・って敵かよ!となる。
最強の敵が自分自身なら、アベベが裸足でその教訓を垂れている。
 
ガンダムボトムズでリアル戦争モノを見て、ロボットってやられるんだ・・・とびっくりしていた当時。
おいおいライダーどころじゃねーぞ!という空気に変わっていく当時の子供たち。
その中でもボクは、弟が二人いたので、ライダーやレンジャーと着かず離れずの距離にあった。
ジェットマン辺りで、流行を取り入れすぎ、『地球よりきみが大切だ』なる問題発言が頻発した。
戦隊内で三角関係が起こり、嫉妬や裏切りの数々・・・・あまりの恋愛沙汰と政権みたいでぞっとした。
戦隊にとって名前は、流行が判るキーワードでもあるようだ。
マスクマンが「気!オーラ!」とやっていた頃は、おら悟空が「みんなの気を」とやっていたと思う。
阪神大震災のときにレスキュー戦隊であるゴーゴーファイブが勇気付けたという逸話もある、
が、東日本に対してぶっつけてレスキューものをできなかったのは、流行ではないからである。
同じ理由で「ウィルス戦隊」とか「DV戦隊」はできない。流行ではないのだ。
パワースポットがどうのと言っていた頃は、天使の戦隊ゴセイジャー・・・天使だけに弱かった。
海賊戦隊ゴーカイジャーはワンピースのおこぼれ預かりだろう。
(そういえばハリーポッターの時は、魔法戦隊でゾロゾロいた気がする。)
今度は「特命」、「相棒」が消えうせる前に少しでも触っておきたいというところか。
ネタに詰まると、ニンジャに走る。
それでも詰まると恐竜に走る。恐竜だけでいくつも戦隊がある。
そのうち化石戦隊が出ると思う。
ウツ人がどんなに増えても。精神を病んでいる5人と云うのは出ないと思う。
一般論から云って、精神を病んでいるのは敵になるのだ。主役にはならない。
 
 
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ライダーは流行とは無縁なのか?
きっと企画段階で色んなライダーが生まれ、消えていったと思う。
バイクに乗れないライダー、女にしか乗らないライダー、
SMみたいな仮面のライダー、極悪な設定のライダー・・・。
仮面ライダー真、というのがいるが、余りの極悪な面構えのため「序章」で終っている)
今はカードゲーム全盛だが、とっくにライダーはカードで変身している。
スタッフ中枢が早い段階でカードゲームに侵食されていたのだろう。
携帯で変身、これからは携帯だ、という甘い読みだったのだろうか。
メダル3枚で変身、これはスロット狂いのおっちゃんの案だろう。
ロケットを模したフォーゼ。キョ-ダインに似ていると言われたから、すわ!とキョーダインを復活させた。
今度は宝石で変身する。
魔法石といっているから、色々と魔法の要素は突っ込みたいのだと思う。
シャビドゥバタッチ変身♪ と何を言っているのか不明な変身音だが腑に落ちる。
テクマクマヤコン♪とかラミパスラミパスルルルル・・・♪と同じ呪符だろう。
テレビ世代には突飛な発想はできないものだ。
深層意識に、既に何かへの呪縛があって、そこから離れた発想はできないのだ。
 
ボクなどオッパイライダーとか爆乳戦隊くらいしか思い浮かばないが、これもとっくにアダルトな非公式で出ている。
メジャーにできないのは、子供向け倫理的理由と、おっぱいは「流行」ではないからだ。
普遍的テーマは、そのときだけ、というわけにもいかないのだ。
オッパイライダーが変身後は丸出し、というのであれば、世のお父さんたちは早起きになると思う。
どうしても、やらないのは「峰不二子」という、余りに巨大な先達がいるからである。
 
それに戦隊やライダーは、主に「お母さん」をターゲットにしているから、色仕掛けは逆効果なのだ。