MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

通院と家庭学習

通院した。
あまり、ボクは通院について記事にしない。
理由は書いていて面白くないからだ。
今日も「常連」患者が生活保護がどうのとか、年金がどうの、と言っていた。
仲間に入れられそうになることもある。
『兄さんは家族もちか?』
そうです、仕事もしていますと応える。
『それなら、仕事なんかやめて保護受けて、作業所に通ってみるのが良い』とアドバイスをくれる。
??
「ボクの目標はこういうとこに通わなくなることです」
と伝えると、どうも門外漢みたいな扱いを受ける。
???
 
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政治がどうのとか選挙がどうの、と言っていたが、話から逃げた。
政治はクニをどうするかの問題で、国民についても無論視野に入れているだろう。
選挙のときだけ、国民!というのが常套句である。
 
国民の生活が第一 ・・・ 確実に選挙後は保身になります、とう党名で面白い
・立ち上げれ日本 ・・・ 「お前は既に死んでいる」ような党名に忸怩たる気持ちはないのかな
 
ウツ人とはおおむね「弱者」に分類されるが、ボクは弱者だと思わない。
ウツ人とは生き方であり、誰かに助けてもらわなければ生きられないほどの存在ではない。
政治や行政を語るとき、弱者は大抵「お役所」を敵にする。
敵にすれば、自分は正義になるから気持ちは良かろう。
しかし、しかしと思うのだ。
お役所だってバカの巣窟ではないのだ。
きちんと審査し認可するのが仕事だから、プロとして対応するだけだろう。
行政に悪口を言う前に、悪口を言えるだけ努力しているかどうか、ということになる。
そうすると、今の橋下新党みたいなことを・・・・となるかもしれない。
逆だ。
橋下さんという人は、既成観念が嫌いなだけで、考え方は合理的だと思う。
金がない。ないからどうにかする。
こうしたい、したいからどうにかする。
どの「どうにか」が弱者には厳しく聞こえるらしい。
実は、社会的富裕層にこそ厳しいのだ。
タカではない。ハトなのだ。
石原都知事のように、夢を見て走り出しちゃうようなタイプではない。
根回しや国政への持って行き方を知っている人だと思う。
だから、「ただの弁護士」から「もしかしたらやるかもしれない」という目で見られる。
笑っていた永田町が、とりあえず挨拶に行くようになる。
弱者は政治でもどこにでもいる。
つまりは、決められないから決めてくれる人に近づこうというだけだ。
 
タイトルに家庭学習とある。
間違いではない。
こういう政治のことを娘に説明するとき、ボクはいつも自分の無知に打ちのめされる。
 
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判ったつもりでいる・・・そういう曖昧糢糊な知識こそ危険である。
知らない方が良かった、となってしまう。 
娘は物知りなので質問は厳しい。
 
なぜ与党なのに、国会で人数が多くて強いはずなのに叩かれるのか?
TPPは、家庭がモノを買いやすくするのになぜ反対されるか?
 
貿易とか円高とかいう説明をするときに、いかに自分の語彙が貧弱かを思いしる。
娘に説明する過程ではっとすることもある。
TPPははじめての貿易協定(の場)なのか?
違う。
ニ国間の自由貿易、古くは北米のEFTAのようなFTAはいくつもあった。
NIESなどと呼ばれた新興地域は今や先進国を侵食している。
いや、侵食しているのではない。そのクニが頑張ったのだ。昔の日本のように。
先進国が上から見ているから、面白くないだけだ。
コメが安くなったら困るのは、生産者であり、それを取り巻く産業だ。
家庭は一円でもコメを安く買いたいのだ。
自動車業界などは先手を打ち、外国に工場を作り、為替リスクを的確に分散している。
為替も、子供に説明するには苦労する。
ボクがアホだからだ。
『日本のコメじゃないとダメなの?』 娘が聞く。
はっとする。
そうだ、いつの間にか、日本のコメは美味しくてタイはだめ、そう信じてきたに過ぎない。
日本だってその昔、コメ作りに苦労して、ここまでこぎつけたのだ。
そしてコメといえば日本、となった。
それを外国に技術だけ教えて、輸出するなよ?特に日本には!というのは虫が良すぎる。
「基本は貧乏。許される範囲で豊かになったらそのままで。努力しろ?下の立場で」
これじゃ、役所の弱者への考え方と何ら変わらない。
 
娘は多国間協定の問題を「地産地消のクニバージョン」と言った。
その通りだ。
自分の国で作って自分の国で消費する。
金は国内だけを循環する。
理想だ・・が、これが共産主義とか言われるとアレルギーになるだけだ。
娘に説明していて、どんどん矛盾を突かれ、いつの間にか「答弁」みたいになる。
・ それはアメリカの動きを慎重に見ないと・・
・ 円高になればいいことだけではないわけで・・
・ 選挙が終ってから決まるんじゃないかな・・
 
結局、日本は豊かになりすぎたのだ。
生活するだけのカネが余りに多く必要なのだ。
若者は職を選んで働けず、子供の将来が不安だから生まない。
なんじゃそりゃ、で片がついてしまう。
将来を憂う前に動け!と言いかけるが、自分の将来が一番不安なのだから笑う。
歳寄りは死なずに、死ねずに長生きして、やっぱり金がないから医療費がかさむ。
カネなど適当に使って死にたいが、なかなか元気だから、老後のためにとっておく。
80歳が老後の資金、とか言ったらもう、また笑うしかない。
ウツ人が働きたいという。
「まともなヒトだって大変なのに・・まともになってから考えろ」といわれる。
ウツ人はその時点で「まとも」がどういうものかその触感すら忘れている。
 
教育か・・・と思う。
自分で「決める」ためには、沢山の引き出しと沢山のベクトルを知らなければならない。
交際して振られたから、自分はダメだ。 では生きていけない。
就職しても仕事を好きになれない。 ではどこにいっても社会人になれない。
 
せっかくウツ人として生きているのだから、子供たちには全て知る限り教えている。
少なくとも 「自分以外はどうなってもいいや」とは、考えないようになって欲しい。