MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

ウツ人の息子

息子のはしゃぎ様が尋常ではない。
起床から就寝まで歌っている。
仮面ライダーの歌・・・一号からウィザードまでそらんじている。
ボクは責任を感じる。
昭和ライダーから平成ライダーまでのCDベストセレクションを持っているからだ。
ベストセレクション!と云っても「戦闘のBGMソング」などというベストとは言い難いものも入っている。
そういうのを「MYイングリッシュ」で息子が歌っていると雑音に近い。
大声なのでジャイアンリサイタルさながらである。
もうすぐクリスマス。
彼の中ではイベントの最骨頂であろう。
日に日にその興奮は高まり、そのうち脳溢血になるんじゃないかという勢いである。
 
「ウィザードライバーが欲しい」と、ボクの実家にFAXしておいた。
きっと父親はゴルフか工具と思うだろう。
今のおもちゃはシャレた名前なので、ジジババは苦労するらしいのだ。
ポケットモンスターの(ゲーム)ソフト、などと言われても70代には厳しかろう。
ポケットに入るソフトな人形だろう?とウロウロしていたお年寄りに聞かれたことが何度もある。
「金ですか銀ですか?」と聞くと、
『あ!そういえば色を言っていたね。赤とか』と何かひらめいたようで、ゲームコーナーに行った。
おじいちゃんは、赤いヒッポリット星人のソフトな人形を持っていた。
おばあちゃんの手にはピカチュウのぬいぐるみ。
どちらかと云えば、おばあちゃんが惜しいが、それらを持っていっても孫は泣くだろう。
ゲームコーナーに行ったから、ボクは善行をしたことになる。
良かった。
 
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息子は大量のおもちゃを持っている。
それでも欲しがる。
子育ての本を読むと口うるさく書いてある。
 
・ ○したら○を買ってあげる、という成功報酬はダメ
・ 一つ買ったら一つは売る
・ 片付けないうちは新しく買い与えない
 
まったくもって子育てなんかしたことないんじゃないかという、ある意味貴重な意見である。
○を買ってあげる、と言わないと動かない人種と言うのが子供だ。
手伝いをしたら1点で、10点で1000円のモノを買ってあげる・・・そんなルールは通じない。
大人のルールは子供には通じない。ルール無用の無法地帯に子供は住んでいる。
一つ売る!?そんなもったいないことができるかアホ!
そんなことで聞き分けたら子供ではない。
できているとすれば、大人のルールに従うことを受け入れているだけの被害者だ。
大人はおしゃれに住みたいから、自分のルールに子供を押し込める。
ソレができれば苦労はしない。
いや、苦労などない。子供中心で良いのだ。
おもちゃを押し込めて布で覆ったりして満足している親も多い。
おもちゃは汚いのか?ゴミと一緒か?
一方で「カルチャースクールで親がつくった何か」が堂々と飾ってある。
どっちがゴミか、子供にも判っているだろう。
何なら親の顔にこそ布をかぶせたいぐらいだ。
親が思うほど、子どもは親を自慢しないし、できれば覆面をかぶって欲しいものだ。
 
さて、我が家は息子を甘やかし放題にしている。
一般には悪いことらしい。
最低限のしつけが要るらしい。
どんなのだ?
ひどく殴らない・罵らない・殺さない、そのぐらいは徹底している。
理屈で育てて、育つ子供はいない。
ボクは若い頃、ボランティア?を多くしてきた。
どんな子供でも、子供らしく甘えたいだけなのだ。
自分を見て、聞いて欲しいだけだ。
いつも子供をゆがめるのは、受け入れがたいルールだ。
学校でいじめられる以前に親にいじめられている例が多いのだ。
タチが悪いのは、どちらもイジメ=犯罪と思っていないこと。
だから止まないのだ。
 
息子は欲望に従順である。
35歳まで母親と一緒に寝ると言っている。好きなら良いと思っている。
キレイなお母さんや、かわいい子にしか興味を示さない。
不細工なヒトには「かわいそうだねぇ」と声をかけるので、ソレは心配だが。
オッパイが大好きである。
ウツ人の子供である。