MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

ノロウィルス

腸炎を患うと今時期は「ノロウィルス疑い」として厳重に扱われる。
ウィルス性のものは、医院から保健所を通じ厚労省に通知されることになる。
『ただの腹痛だから、ちょっと診療所にいってくるわ』
と出かけたおじさんが、『!?そんなの知らねーよ、何も食べてないって!』
と騒ぎになり、食事を事細かに聞かれることになる。
 
・ 朝は、酒飲んでテレビ観てた
・ 昼はスーパーの弁当の残りを食べたな。どこのスーパー?どこだっけな。
・ 昨日の晩?・・・刺身だったな、昨日の。え?何が入っていた・・って?魚だよ!?
 
そんなこんなうちに、タバコが吸いたいけど?ダメ!と言われイライラする。
かみさんからは『あんた、クリスマス買わないと間に合わないよ?』とメールが入り、
うるせー!オレだって訳判らん、それより検査するらしいから金持ってきてくれ?
かみさんは、『変なものは作ってないから私は大丈夫』とゴロゴロしている。
そこへ役場から電話が来て、!?とかみさんも出かけていく羽目になる。
近所のスーパーにも電話が入って、いつ売ったか判らない弁当について聞かれる。
スーパーの店長も、『弁当のオカズなんて古いものに火を通して安く売っているからぁ』とは言えない。
 
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特に今は「変異型」となるらしいから、ますますおっかない。
RNA型っていうやつだろう。
HIVウィルスとか、ハザードレベルで高レベルのものは超危険な印象があるが、違う。
殆どの有毒性のウィルスはDNA型である。
ご存知の通り、2重螺旋のあのグルグルの塩基配列を持っていて、ヒトゲノムも同じ構造である。
複雑である、ということが危険とはならない。
高等生物は複雑な細胞配列=塩基配列を持っているが、だから適応性がない。
極寒で暮らせる上下ラクダのおじさんはいないし、熱帯で暮らせるナウなヤングもいない。
ま、冗談だが。
沖縄県人が北海道で「寒い」で済むのは、未完成で生まれているからである。
DNA型は種々の環境に適応できず、自然に淘汰され消滅していく。
複雑な機械ほど、湿気や高熱や叩かれたらオシマイ、というのと近い。
 
RNA型はそうはいかない。
単純な単螺旋の構造であるため、生き残るためには変化する。
単細胞ほど怖い、というのは人間に限らない。
どんなに叩かれても罵倒されても、自分を変えることで生き延びる。
ウツ人が性格を変える、とか、生活リズムを変えるのとは次元が違う。
少しずつ変えて生きましょう、という悠長さはRNAにはない。
身体から顔から全てを細胞レベル、塩基レベルで変えていくのである。
高温だろうが、ワクチンで叩かれようが、生き残るのである。
だから、怖い。
診療所で薬をもらって寝てれば何とかなるべぇ?というおじさんが勝てる相手ではないのだ。
RNA型としては、インフルエンザ氏が有名人である。
風邪の一族も、一族そろって毎年変化(へんげ)している。
風邪の一族は、全く同じ顔なんてないのだ。
だから毎年毎年、飽きずに風邪を引くのである。
 
今日は、餅つきにいってきた。
子供が対象であるが、父兄もどうぞ?とボクもついてきた。
トイレに行ったが、手は洗った・・・よな?・・それが心配であった。
参加者への事前の説明は「ノロに注意!手洗い励行!」に終始した。
何人か、イライラしていたが、おそらく「野呂さん」という姓なのだろう。
今のところ腹痛はないが。
「早めの正露丸」で先手を打っておこうと思う。