知恵を使う

知恵を使う。

頭を使う。

思考する。

錯誤する。

工夫する。

苦労する。

買わないで作ってみる。

 

全ては、必要は発明の母、に尽きる。

が、もっと必要なのは、窮乏である。

金が余っていて、言うことを聞く使用人でもいれば、何の知恵も使わない。

「ちょっとココ何とかしろ？」と、ふんぞり返っておしましいである。

そして、知恵を使って生まれたモノにケチをつける、ひどい人種になる。

部下の苦労を判らない上司。

上司の言うことは全て聞かない部下。

お互いに、相手に思いをはせないことから軋轢ははじまる。

 

それ以前のものもある。

 

『ちょっと、このキャベツ、中がスカスカなんだけど！？』

 

タイムセールを買っておいて、黙っておれ。

お前が骨まで贅肉なのだから、食べ物くらいスカスカを食べろ。

 

『これ飲んだけど全然！！痩せないんだけど！？』

 

確実に何百グラムは痩せているのだ。

その程度の軽量化に気付かない我が身を呪え。

文句を言う前に、なぜそこまで太ったのか？に思いをはせろ。

 

ボクも「雪が多すぎる」と愚痴っている。

車を出すにも、雪を落として、エンジンを温めて（暖気は最低１０分）・・手間を惜しんでいた。

車にしたら、グチオヤジだ。

 

中古で買っておいて、修理に金をかけず、構造にも精通していない素人が！

車に乗って動けるという幸福を当たり前と思うなよ！？苦労しろバカモノ！

車が吠えている気がして、何か使えないか？と思考。思考が大事である。

ということで車にカバーを・・と思った。

しかし、この低温では「薄いカバー」では凍って破れる。厚いカバーなどない。

何より、日用品への予算が我が家にはない。

食費や住居費などのシンプルな予算しか組めないため、予備費などない。

暫定予算を組めるクニではないのだ。

カバーなど贅沢品で、きっと２０１５年には10％掛けられていると思う。

 

 

 

事故車ではない。

車内で痛ましい事も起こっては居ない。

ただ、ブルーシート（ピンクだが）をかぶせたのだ。

差し当たり、エンジンルームが極寒から免れれば良い。

フロントガラスももっと大きいシートが必要だが・・・

ガラスは、そんなに凍らないし。が、視界確保はこの時期必須。

（要らないレジャーシートを現在物色中）

 

そんなんでは、風でぶっとぶ？

そうです。暴風雪でいちいち飛んでいたら使えないのです。

 

 

 

ブルーシートは行楽なんかで使うため、いちいち便利な穴が開いている。

上部の穴に、ヒモを輪にして通しミラーに引っ掛ける。

下部の穴は、ワイヤーを曲げるだけでフックになるので、ホイールに引っ掛ける。

これで、金はないが知恵を使ったことになる。

コレを使い始めて、ボンネットの除雪がすんなり終わる。

車の船出に際して、準備云々が半減しイライラが全くない。

周囲の除雪に集中できる。

自己満足。

・・でもない。

少しだけ車が微笑んだ気がした。