MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

性欲を越えるもの

とんと性欲がない。
ウツ人になってこっち、性欲は激減しているが更に減るとは思わなかった。
動物としてオスとして終っていると思う。
肉が大好きだが、こうなったら草食でもいい。
 
新聞を読んでいても「太字のグラビア欄」に欲情しない。
メロ!金メダル級のヌード!
とあっても、やっぱり脱いだか、である。
壇蜜さんの魔性エロとか、脱がせてみましたシリーズにも全く反応しない。
本屋の雑誌コーナーにも、卒業記念、成人記念、といった一発記念の裸が踊り狂う。
全くスルーしてしまう。
立ち読みで18歳の裸が見られる!とおじいちゃんが重なり合って立ち読みしている。
骨の髄から、羨ましいと思う。ヘソの下から羨ましい。
15日になると、年金を財布に入れて纏めて買って行く常連もいるらしい。
猛者だ。
こういう猛者の周りに異性がいないのが日本の不況であり、男の限界であると思う。
どんなに年寄りになっても若い方が良いのだ。
『私こう見えても56歳なんです!』というのは同性の女同士の武器にしかならない。
それも、地位や資産の前では、ニフラムくらいの威力しかない。
男には見かけの若さは通じない。男は単純なのだ。
男は、戸籍上の若さが欲しいのであって、マジックのタネにも仕掛けにも興味はない。
 
さて、数学の本から抜けられない。
微分積分線形代数・・・複雑系・・・エロスしかない。
 
「こういう不規則の中にも規則はあるかもしれない!いや見つけてやる!」
「何とかして規則を見つけて、計算をもっともっと簡単にしてやる!」
「もしかしたら、定理みたいなものがあって、世界万国で通じるかもしれない」
「何て素敵なエレガンスだ!」
 
女を幾つかに分類し、攻略していく、そういう本はあるが、どうしてもくだらない。
が、数学でもやっていることは大差ない。
無限連鎖で悪循環だ。
それでも止まらない。
もしかしたら・・・という欲望を、真理の追求という高尚さに摩り替えるからタチが悪い。
ヒッグス素粒子など、エロス・シモネタの骨頂である。
美しい異性にヒッグスという名を勝手につけて、なんとか捕まえようとしているのである。
捕まえたら、もうメチャクチャに隅々まで調べたいのである。
国家予算を割いてまで、国策として、世界で競争しているのである。
エロいぞ量子力学
 
ニュートンを例に出すまでもなく「未婚の学者」はエロい。
欲情の対象は数学であり哲学であった。
異性は、考えるのも面倒くさいかったらしいのだ。
昔からこういうことを続けてきた形而下の学問。
どうにも凄いじゃないか。
数字で表せた世界にルート2みたいなものが数字のツラをして現れる。
どこまでも終わりがない(口説けない=落ちない)とは許せん!となる。
許せよ、狭量な奴め。
 
垂直(直角)二等辺三角形(斜辺以外の二辺は「1」)を繰り返すと、どんどん螺旋が現れる。
斜辺は1:1:ルート2で、それがルート3,4,5と延々と現れる。
そこで、ルート4は「2」だ!そういう割り切れるのは認めるが、他は認めない、とか始まる。
認めろよ、ギリシア哲学。
プラトンがこう言った。
「男は女と付き合えよ!同性なんか汚いじゃん!」
 
 
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プラトンは「お堅い奴」と笑われ、男女の付き合いは「プラトニック・ラブ」と云う事になった。
プラトニック=高潔とは、どこで間違えたか。
男女がエロベロしているのが、本来のプラトニックだ。
現代では誤訳していて面白い。
さっきのルートは仲間はずれにされた。
無理数というが故の差別である。
もっと酷いことにルート君は、仲良しの図形を全部集められて言われる。
「お前らは他のクニに行け、クニは・・・そのうち創るから!」となった。
いじめより犯罪より、更に危篤だ。
パレスチナみたいな酷さだ。
代数と幾何はこうして分かれてしまった。
 
そうして、更に虚数とか出てくる。
紙に書きようがない。
ガウス虚数曲面を(とりあえず)表すまで、見えないし、見ないこととされた。
見えると、今度は虚数万歳となった。
こぞって虚数を取り入れた。
見たい部分のモザイクが取れたのであろう。
どこまでもエロく、面白すぎる。
性欲はしばらく要らない。
ジャマだ。