MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

ボランティア

ウツ人は話す機会が少ない。
話が整理できないのと、上手く話そうとするのが絡まる。
そして主語がなくなり、何を言いたいのか判らず、相手の顔色ばかり見る。
無口になりやすく、他人を避けるようになる。
 
ウツ人になってすぐに、コミュニティ規模の「語る会」に参加した。
同病の方々の意見を聞こうと思った。
すぐにやめた。
病気自慢はボクには合わないのだ。
少なくともボクは昼間から酒を飲みながら話すウツ人ではない。
そういうのを役所に言って、他に何かないか聞く。
人手が足りないから、何かできますか?と聞かれる。
じゃあ、ケースワーカーが届かないところのことをしましょうかと聞く。
メンタル同士が話すという療法もあるのだ。
だからボクはわざわざ、他人の話を聞きに行く。
 
今はたまに「話に付き合って欲しい」というボランティアをする。
痴呆のお年寄りなら、うんうんとうなずいてとにかく話をしてもらう。
家庭がすさんでいる主婦の方もいる。
旦那さんが女をつくって帰ってこないとか。
息子が優秀なのにひきこもりだとか。
話すことで整理され、整理されるから吐き出せることも多い。
大抵は「相談する前に結論は出ている」ものなのだ。
どうしよう?どうしよう?というのは本当に少ない。
 
深夜のファミレスで話を聞きながら、コーヒーを飲む。
ファミレスのお兄さんは怪訝そうだ。
このオジサンは、いつ何をしているのか?そういう目だ。
このボクは、ボランティアをしているのだ。