一般常識その1

一般常識

（設問）

以下は「週プレNEWS」の記事から抜粋した30代の男性の証言である。

風営法や育成条例では違法とされている女子高校生（JK）女子中学生（JC）との行為について語っている。

男性に共感せず、問題はどこにあるか論ぜよ。

 

抜粋

「何が楽しいって、やっぱりＪＫと遊べるのが大きい。ヘタしたらＪＣ（女子中学生）もいたりするんです。キャバって非処女の薄汚いオンナばっかでしょ。ＪＫやＪＣにはピュアさがあるんですよ。普通に暮らしてたらＪＫと会話するなんて絶対できませんし、何より、うまく話をもっていけばキスできたり陰部を触ってもらえる確率が非常に高かった。未成年に自分の陰部を触ってもらうのって、罪悪感もあって異常に興奮するんですよね。ほかにも、女のコによっては性行為をできることもあったみたいですよ」

 

回答（例）

 

　キャバクラの女性は世渡り慣れていて汚い、そして、学生はキレイで純粋、ピュアである。

こういう誤った価値判断をする前提こそがピュアであり、痛々しい。

　同世代もしくは年上女性への畏怖を露見しており、結果として、金で安全になんとか欲望を処理したいと云う限界を示している。

「うまく話をもっていけば」と、自身の成果を誇示するくだりがあるが、ただ前金を余計に払っているだけであり幼稚である。女子高生と話す機会がない、と嘆くより、女子高生と話したい、そう思う自身を省みるべきである。

　性行為ができることもあったみたい、というくだりには過大な妄想が多分に含まれており、自身はその境遇にあずかれていないところなど抱腹であり、同感を禁じえないが共感できない。ここでも性行為が到達点であるという誤った価値基準に貫かれている。　

　全体に～ですよね。～でしょ。といった極度に同意を求める言い回しになっている。

この記事の意図が、男の欲望にすりかえた、売春への違法性の軽視もしくは緩和であり、

読者に誤ったベクトルを示すようにも読める。

 

 

　追記：この報道文を最初に見たとき、ボクは正直に「すげぇ」と思った。

　　　　　男には馬鹿しかいないのか、いないんだろうな。そう思った。

　　　　　そして男であることをなぜか誇りに思った。

　　　　　だってこんなに笑える文章は余り見ないからだ。