ウツ人とご近所
純粋にプライベートは余り書かない。
面白くないからだ。
・・書いてみる。
ボクはご近所と良く話す。
話しかけられると返すから、段々話すようになる。
顔見知りが増える。
会釈くらいは必ずする。
1円拾って迷っているときなど、後ろめたいときは目を合わせない。
立小便とかくわえタバコ、盗撮とかこそドロもしないので、あまり後ろめたいことはないが。
常識溢れる社会人を自負している。
子供たちは素性を見抜く。
ボクは「おかしなオッサン」で通っているらしい。
○の父ちゃんとか○パパという通称がつく。
コレは人の親として必須。
大人になっても、鼻メガネとかクソンボなどと云う通称があるなら大したものだ。
ソレを越える個性は、その大人にはまだないと云う事だ。
今日は雪がとけたので、木でも削ろうと思った。
子供部屋に何かと家具が要るのだが、買えない。
金がないなら気を使うしかない。
気も利かないので頭を使うしかない。
作るか。
妄想する。
設計はできない。しない。
ウツ人とは、予定があると、凹むのだ。
予定が頓挫すると、現実から遁走するのだ。
うーん。
量販店でカラーボックスを買っても1,000円はする。
リサイクルで買っても500円はする。
大体、クズ木を集成したものは加工できない。
先日妻と娘が「簡単！ガールズDIY」を読んでいたが、内容は高度だった。
ドリルで穿って、エイジングして、輸入アンティークの金具をつけて、何が簡単か、ボケ。
ボクに見えるように、居間に本だけ置いてある。
あぁ忌々しい。
だから公園をうろついて、管理のオジサンに木を譲ってもらうのだ。
新築現場に行って木っ端を交渉するのだ。
海に行ったら流木を集める。暇つぶし用だ。
ロシアからの流木だろうが拾う。きっと良い針葉樹だ。
しっかりした加工の木があると、うーむと唸る。
きっと「北挑戦」のミサイルの部品だろうが、構わず拾う。
一昨年辺りに、家の前で切ったり削ったり、塗ったり壊したりしていた。
人形用のイスだ。
近所の幼児が寄ってきたので、キレイに塗れと言いつけた。
お母さんがそうなんだろうが、化粧のように何層も塗ってくれた。
クレンジングに苦労した。
ママゴトじゃないこと、と云うのは子供は輝く。
火は危ない、なら、熱さを知れ。
刃物は切れる、なら、怪我をしろ。
ペンキは・・・服につけろ、落ちないぞ、落ちなかったろ？
そうやって、変なオッサンは悪魔のように子供を集めるのだ。
ボクはお菓子やジュースやおもちゃもくれてやる。
労働したらねぎらうのが筋だ。
子供の方からは要らない極秘情報をくれる。
・ あそこの家はケチだが金持ちだ
・ あそこの母さんは美人だが、実は一重だ
・ うちのじいちゃんがパチンコで○万負けた
・ 中学の誰と高校の誰が付き合ってる
・ で、○公園で別れ話
毎年、よくも極秘情報が増える。
ボクは友人がいないので他言しない。できない。
変なオッサンは相談もされる。
進路は、親と決めろ、な？
雑貨屋が好きだから、キレイなゴミに憧れる。
誰が何と言おうが、味とは汚れであり劣化である。
西洋のアンティークは古いから骨董なのである。
昭和はアンティークではない。
平成生まれ、昭和を殺すな。
みんなアンティークでヴィンテージになってしまうじゃないか。
エイティーズヴィンテージ？ もう元気にオナニーしてましたよ。
でも、オシャレな女性にはキレイなゴミが人気だ。
こういうのらしい。
ボクも好きだ。
和魂洋才でもなく、キレイでもなく、即ゴミでもなく。
中国で生まれて、フランスで育ち、イギリスでゴミに出された。
そしてゴミから拾ってきたオシャレな日本人が「レトロみたいな？」と、桐箪笥の引き出しをつけた。
みたいな。
水平器も使わずに、ビー玉を乗せて「お、お、おぉ・・よしOK」とできた！みたいな。
大工の息子が家業から逃げて、引越しのバイト先で粗相をし
「おフランス製なのよ！？弁償して？」と言われ、
じゃぁ、オレ直すｯス！って、頑張るｯスって、何だコレ？・・・でもアリよね？・・みたな。
何でも材料が高い。
工賃が高い。
だからどっちかを安くしないと良いものはできない。
うーん、金具くらい、どっかに落ちていないかな。
こういうの。
モイさん。ありませんか？
