気になること
橋下市長が慰安婦問題でなぜか叩かれているらしい。
スーパーが閉店するらしい
けどコンビニになるらしい
斜め裏の借家が引っ越したらしい。
あの美人な奥さんは実は一重らしい
気になること、は、ニュースでも流行でも、どうでもいいことである。
気になって不安で仕方がないというのは、気になること、より心配事である。
自分が当事者であり、自分の出方で状況が変わるから、どうでもいいことではない。
誰かに見られている気がする。
笑われている気がする。
息が苦しくて、このまま止まってしまうのでは・・というのも気になるどころではない。
こういうのはウツ人、メンタル人に多く、関係大ありである。
他人事を自分のことのように、笑い、嘆き、悲しみ、怒る。
他人に感情移入することは良いことといわれる。
が、大抵は、つられて（便乗して）怒っているだけである。
前述した橋下市長については、面と向かって叩けないから、便乗しているのであろう。
『日本軍の相手をしたら金をやるぞ？』
とも言われず、ゴミ掃除だけをしていたおばあちゃんの話を聞いたことがある。
『相手ができればいいやね。もらっておいて、何で今更ね・・』
とも言っていたが、やはり男の相手とカネは同じなんだろう。
他人の感情を引き受けすぎるおばちゃんおじちゃんも多い。
バスの中でお年寄りに席をゆずるゆずらないで、もめている。
『いいですよ、そこまでだから！』
「いいから少しでも座りなさい？」
仲裁のおじちゃんが切れる
『おい、ババア、さっさとすわれ！』
「お前も、朝からすったもんだしてんじゃねぇ！」
おい、ババア！の時点でバスの中が隅々まであまねく気まずい。
おばちゃんは、全生涯の意地を賭けてでも座らない。
譲った側はなんだか消えたいにも消えられず黙り込んでしまう。
運転手は
『車内が込み合ってまいりましたので、前に詰めて・・』と大嘘をついている。
車内は空席だってある。
運転手も黙っていられなかっただけだ。
仲裁のおじちゃんが、仕方なくソコに座る。
・・・こういう状況が爆笑の原点なのだが、大抵笑うに笑えない。
気になることは、関係ないこと。
あんなところであんな商売やって儲かるのかしら？
おそらく余計なお世話で、あなたが同じことをやる必要は、ゼロよりない。
あのお店閉まったんだ！どうなるんだろう？
店を閉めた人も、次のテナントの人もあなたが心配したからどうなるものでもない。
ランチーが不味かったから・・かな？。
いや、ランチのカレーだけではなかったから閉まったのだ。
気苦（きく・きぐ）といい、気を病むという。
気になっているうちに、苦しくなって身体までおかしくなることを言う。
メンタルを昔はこう呼んだ。
アレもコレも自分だと思っていては疲れきってしまう。
関係ない、そう言って切り捨てることも必要なのだ。
ふと雑誌で見たこと。
他人に優しく。自分に厳しく。
究極の美人は究極のおしゃれ。
関係ないどころではない。
おそらく世迷言（よまいごと）であろう。
