ドールアイの作り方
グラスアイというのがある。
ガラスや陶磁製の瞳・眼球である。
骨董ではペーパーウェイトと云う。
確かにイギリスでは、指ぬきや茶葉缶同様にそういうジャンルがある。
キレイなメモの重しということだ。
作ろうとすると、難しい。
経済的に難しいということだろう。
ガラス細工用の一式が要る。
ガラス棒を熱して吹けばいいのだが・・
そうそう、簡単であり、簡単ではないのだ。
とんぼ玉と同じ工程だが、とんぼ玉の講習で、ドールアイを内職するのは厳しい。
ボクのようなオッサンには特に厳しい。
ボクはカネも技術も勇気もない。
だから、思いつきでチマチマ作る。
失敗は余り許さない。
「失敗を恐れていては成功はない」
アレは・・金持ちが言った名言だね。
失敗したら材料が無駄になる・・・・ボクのような貧乏ケチには失敗は許されない。
陶芸をやってみたかったが、やめた。
ダメだ・・がぁっ!!!!
と割りたかっただけである。
(作って焼きあがった陶器を・・割れるものか・・ボクが・・)
が、家にちゃぶ台があるのも、星一徹返しがやりたいだけである。
無論、ボクは暴力や気合や根性は嫌いで、一徹にはなれない。
根気のない黒板吾郎である。
手芸店でループエンドだけ買う。
3年前に思いつきで「やった!バッチリ!」と思って買ったら、常識らしい。
さすが、先人は賢明で深い。
1 紙に好きに虹彩を描く(球面効果・レンズ効果で一回り拡大されるので、ガラス体より一回り小さく描く)
黒目部分は、シールを張っても、描いても良いです。
カラーコンタクトを画像で引っ張り、拡大縮小して貼った方がキレイで簡単です
2 ガラス体(アクリル半球やビー球の半球、真珠もどきなど、何でも良いです)の半球の平面を磨く。
紙に貼ったときに、傷はそのまま拡大されるので、キレイにしたい方は磨き上げてください
※ 手芸店で200円くらいのテディアイを使うと「黒目が追ってくる」ようになります。
「人形の鉄則」を無視したい方にはお奨めです。
民俗伝承や伝説、神話の類の人物(名前だけでも不可)には絶対に使わないで下さいね。
(民俗学が好きなので、人形がまつわる怪死には・・・個人的にそう思います)
※ 中心から放射状に傷を作って、その傷に塗料を重ねていくと個人的には面白いと思います。
3 ループエンドの空いている方をガラス体に合わせて円形に削る。
ループエンドは白いままでも塗っても良いです。
眼球は完全な円形ではないので、陰や毛細血管を描きこんでおくのも個人的には好きです。
4 1と2と3を貼る
5 クリアーを塗る。
ガンプラ系の模型塗料でも、透明ニスでも、木工用ボンドでも何でも良いです。
震える手で面相筆で描く。
虹彩は真円を意識したが、やっぱり震える。
黒板吾郎のような「いい味」ではないが、許す。
失敗だろうが許す。
透明レジンなるものを母から譲り受けた。
一回失敗した。
悔しい。
使い方も良く知らず、説明書を読んでももっと判らず。
そこで、2回目は成功!とした。
かなりリーズナブルなアクリルアイに分類されると思う。
それでも、出来合いよりも思い入れはあるのだ。
自分で創り、自分でOKを出し、褒める。
趣味とはそれで良いと思う。
ブログの友人に配る予定。
送りつけ詐欺である。
ネガティブオプションと云う。
カネは要らない。
とっくにカネもモノも要らない。