悪い見本～バランス

人形を創るときは、胴体と手足は一緒に作った方が良い。

特に胴体～脚、腰から太もものラインに自然さを求めるなら、尚更。

↑「なぜ良いか？」とはＨＯＷＴＯには書かれない。

 

白子さんやピコ氏のような余程の熟練工じゃない限り、独立して並行して創らない方が良い。

 

こうなる。

 

 

 

胴が、ナウシカの設定ばりに細すぎる。股関節の球体がでかすぎる。

いえいえ、ボクの趣味ですから。悪趣味ですから。

メリハリをつけ過ぎるとアナタ・・・いけませんよ・・・？という「メリハリボディ」への嫉妬であろう。

腕も脚も長い。エイリアンである。

人間離れが好きなのだ。

その辺にいそうなアイドルならいらないのだ。

最初は宇宙人を目指していた。

宇宙にヒトなどいないだろうが、想像＝イメージだけでゴリ押しする。

ハワイにすら行ったことないのに、宇宙なんてイメージできるのか。

ＳＦなイメージ、宇宙人的イメージが、どん底まで貧弱だから、こうなる。

ボクは、これでも凄く頑張ったのだ。

初期よりサイズをコンパクトに、エレガンスに・・・と横文字でイメージしたが、これが限界。

ナウなヤング、というくらいのイメージしか持たないとこうなる。

球体にした乳房を回して、「まわりおっぱいぃ♪（ＢＹ　松本人志氏）」と深夜に受けていたが、やめた。

小心者である。

小物である。

股間だけ両性具有にして遊んでもいたが、やめた。

（ベルメールは、こういう遊びばかりしているから、変態だろ思う。芸術家ではなく変態だ。あぁ変態だ！）

乳房の雑なラインと、○￥○の説得力ある造形・・。

ボクは男なので、実物が手元にありリアルすぎたのだ。

そして、小さ過ぎたのだ。

どこまでも小物である。

 

人形のサイズは60センチ超・・・何回目でもサイズはダウンしない。

そこはかとなく、くらいの違い。

はかなし、a bit くらいの違い。

素人判断で50ｃｃモンキーとゴリラくらいの違いだ。

つまり、細いか、すこしごついか、その程度だ。

千葉のキュウリか群馬のキュウリか、つまり違わないのだ。

 

 

ＤＯＬＬへの自分のメモも全く意味なし。

デッサンや、詳細なボディラインのメモなど、ありすぎて、どこにあるのか判らない。

ボクは、思いつくが技術がない。

どんどん創らないから技術が向上しない。

スペースもないが、金も時間もない。

色男でもないのに根性もない。

全て良い訳だが、言い訳を並べて逃げているのがボクである。

 

何度顔を作っても、洋風なイメージ、上品な顔になる。

それも「ヨーロッパってこんな感じ？」という、乱暴な洋風な上品な、である。

ヨーロッパってどこ？中国より西じゃね？・・・くらいのレベル。

金髪に白い肌、青い瞳ならヨーロッパ！

もはや、戦前の人である。

 

 

どうしても和風な顔が良い、と、ずっといじっては、いじりすぎて壊している。

おお！和風だ。

となっても、「和風パスタ」のような、雑な、ノリとカツ節つっこみゃいいんだろと云う和風である。

アジアは鼻柱が太いんだ！というくらいのイメージだから、ジャッキーチェンになる。

整形後である。

 

妄想は大好きだ。

妄想が想像を生み、創造する。

イメージが貧弱だと、創造も貧弱になる。

技術がないと目も当てられない。

ナマコやホヤを創った神様だって、きっとシャラポワあたりを創りたかったのだ。

図工、特に造形が「2」だったのだろう。

急がず、休まず。

それだけは守っている自分を高く評価する。