ブスはブスである
酷いタイトルにしてしまった。
タイトルを書いてから、書くことを決めるからこうなる。
美人は誰でも見る。
本人は見られなれているから、すっと見られていく。
ブスも誰もが見る。
ただ、本人はブスとは思っていないから、見詰め合って、笑ったモンが負けになる。
にらめっこだ。
ただ、笑うと怒り出すブスもいるので慎重にならざるを得ない。
男たちが猫背なのではなく、イケメン以外は、概して小心者で争いを嫌うから下を見るのだ。
男は、ブスが嫌いな上に怖いのだ。
なぜかといえば、変身してなお、ブスである、そういう現実が不可解なのだ。
女には常に変身グッズがある。
化粧と云う変身グッズがある。
あれは変身であり、変身後に自信が出て、力が出るのも納得なのだ。
女力!とか云っているが、つまりは変身後の能力だろう。
それもカネで買えて本物だ。
ライダーやレンジャー世代のボクにとっては、変身グッズはおもちゃであった。
プラスチックの歯車が廻るだけで、自分は何も変わらないという、ある意味最も非情なグッズであった。
今となってはオッサンの変身とは、2種類くらいである。
チョイ悪か、女装くらい。
いい歳して変身なんて・・・と云う男が多いから、そんなに人口は多くない。
オネエとかゲイとかは変身ではないが、大きくは変態であろう。
(サナギはチョウになる、あの、形自体が変わる変態である。大抵はガになって有害である)
化粧品は、毎シーズン、新色や新素材が出る。
まつげは長さ種類も豊富。
若きから老いまで、その種類と射程範囲たるや、圧巻である。
美容院に行けば、その髪さえ自由である。
男が剃るか増やすか、くだらないレベルで悩んでいる間にも女は違う。
女の髪は、化粧の変身の延長だ。
クセ毛直し、縮毛矯正、ウィッグにエクステ・・・
通勤通学用と、OFFのとき用、ここ一番のとき用。
コレは、もはや武器だ。
茶色にして少しなびかせたりすれば、ちょっと西欧貴族系であるらしい。
黒っぽくしてタイトにまとめれば、知的にかわいく全世代にモテるらしい。
なびいたラビリーな茶色の髪が、男より大工っぽい顔に乗っていたら、子どもはその人形を買うだろうか。
アトムやウランは全世代ではあるだろうが、知的なんだろうか。
不公平だなと思うのは、原形が良い女は何をしてもUPするのである。UPするしかないのである。
男みたいな短髪にしてもキレイで、ビールを飲む姿も何か可愛らしい。
髪がぐしゃぐしゃになっても、そこから覗く涼しげな、または大きな瞳が、また良い!となる。
これも不公平だが、ブスは、ブスは・・・何をしてもダメ。これも一つの才能。天性である。
ブスは美人のまねをする。
動物だから仕方がない本能である。
どうすれば優秀な繁殖相手を探せるか?
どこか光るわけでも、色が変わるわけでもない・・もてそうなマネをするしかない。
短髪にしてビールを飲み、近くにいた出勤前のホステスに名刺を渡される女。
ぐしゃぐしゃなナチュラルヘアで歩いていて、やたら美容院のビラをもらう女。
ボクも判る。
オシャレをしたつもりで破れたデニムを穿いていたら、ホームレスに場所を空けろ!と言われるあの類だろう。
同じワックスでも、イケメンは『決めてるな?』と言われ、ボクは『寝癖ぐらい直せ!』と言われるあの現象だろう。
やはり、ブスはブスであるのか。
すっぴんを売りにしているブスが多くなってきている。
化粧と云う変身に「身体や肌が耐えなくなったが故」の逃避である。
変身ができないからといって、闘わないことと同じだ。
引退したら隠遁が世の倣いだが、どうもすぐに出てきたがる。
きっぱり引退すればいいモノを、「ナチュラルメイク」とか「すっぴん肌」とか云って出てくる。
『素顔でもいいじゃん、いいじゃん♪』などと持ち上げられ、また出歩きだす。
すっぴんの恐怖を世に出す、いわゆる人災である。
化粧はキレイをよりキレイにする魔法とは良く言ったもので、アレは魔法だ。
キレイな女性と云うのは、それだけで才能である。
そこに化粧で上乗せするのだから、凄い。
上乗せすると原型は死ぬのだが、原型を更に生かす辺り、匠である。
キレイな女は若くから、匠になりうるのである。
ブスのそれは「ごまかし」と云う。一般化ということである。
そして、劇物で毒物である。
だから薬品の但し書きと同じで
・ 用法容量を守る
・ 子どもに向けない
・ 暗所保存
・ 衝撃を与えない
ことが鉄則である。
多量に塗りたくることは不経済だし、(美人な)びっくり効果が薄いものを多く使ったからといって変わらない。
まつげを針葉樹のようにバッサと尖らせて、子どもに向けては、いろんな意味で危険だ。
風呂から上がったお母さんが、子どもに『お前は誰だ!』と言われるのは、それは化粧ではない。
やはり変身と同義だったのだろう。お子さんの情操が心配である。
夜目遠目・・と言うように、女は暗い夜道をかさを差して細身のコートを着て歩いていれば大抵は良い。
秋に装いで騙される男は多く、体のラインからしてごまかされ、
セピアなゴキブリのようなアイシャドウに、またごまかされ、濡れたようなリップに参ったとなる。
スキーウェアになるとゴーグルがつくから、被害者は増える。
「衝撃を与えない」はブスには無理である。
ブスが流行の化粧をするのは、どう過小に見ても衝撃である。
笑撃であることもあるが、大抵は精神に小撃が来る。じわじわくる。
性格美人と云うブスがいなくなった。
芸能界はとんと知らぬが、皆が皆、ある程度ブスなんだろう。
あのレベルで芸能人なんだから、私だって・・・と云うブスが増長しているのだ。
ブスのクセに何をしていやがる、と云う目で見られる。
女は、自分がどう見られているか、とても気にするので、面と向かっては褒めあい、陰でけなす。
褒められないと性格は悪くなるが、陰口を叩いてもやはり性格は悪くなる。
ブスデブ性格悪い(自己主張ばかり)、と来ると交際どころか社交自体も危うい。
厚生労働省が「コンカツの推進」と謳っているが、「資源」は常に枯渇しているのだ。
三拍子同士に何を期待するのか、そこに期待している。
結婚したくてもできないのは、低賃金の問題が先であり、ブスは更にその先である。
ボクは、ブスの番付を作っている。
芸能人など全く知らないし、登場もしない。
それでも永世横綱(名誉理事)は決まっていたりする。
一芸にも二芸にも秀でて、多才なのだが、どうにもブス。こうにもブス。
こういうブスはまだまだいるのだ!そう思うと嬉しい。
ビバ! ブス!
男の番付は一人しか埋まっていない。
ハゲデブメガネヒゲ臭そう脂ぎってそう、そういうのはブ男ではなくオッサンなら普通である。
男だから番付を甘くすることは全く考えていないのだが、どうも埋まらない。
凄いのは、みんな女かオカマになってしまったんだと思う。
(女性の訪問が減ることを案じておりますが、少しすっきりしております)