MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

デニムのダメージ加工

2月は損した気分になる。
今年は3日も足りない。
家計簿上は、お得な気分の月である。
3日分お徳である。
 
妻にミシンを習っている。
服を創れたらいいなぁ・・と思っている。
そう思って20年以上経つ。
いいなぁ・・と思う服は、憶えておく。
本当に「直線的」で、正方形の布に穴を穿っただけのデザインは多いのだ。
それなら、雑巾も怪しいボクでもできそうな気がする。
気がする、と云うのは、やはり気のせいである。
デニムの修理ばかりしている。
理由は、ドヘタでも失敗しても、そういう「味」なんだなぁ・・で済むからである。
田中邦衛さんがセリフを咬んでも『OKですぅ!』と、なるのと近い、と個人的には思っている。
 
個人的にはラングラーが好きである。
11MWZや13MWZが有名で、11の方が幾分スリムである。
とは云っても、リーバイスの501や505のようなスリムではない。
503よりずっと太い・・ソレがラングラーのダサさであり味である。
味、と云うことは、あまり格好が良くない、と云うことである。
 
イメージ 1
 
この太ぉ!いのが11MWZである。
これでレギュラーラインである。イレギュラーも逃げ出すレギュラーである。
中古で買って(500円)、5年以上穿いて、やっとこさ一箇所擦り切れただけである。
そこを直すのに、503XXを使った。
 
ラングラーの11か13かで論争してみたいが、相手がいない。
秋葉原では多いらしいが、そういうことなんだろう。
一度は秋葉原をゆっくり歩いてみたいが、あそこは早足になる。
お、ロリータさんだ!と見ると99%呼び込みのメイドさんかコスプレである。
オシャレな男も多いが、大抵は擦れていない女子を狙う猛者であることが多い。
違いのわかるあまり格好良くない男が、ラングラーの11とか13とかを穿いているのだろう。
上記のラングラーとリーバイスは、おばちゃんたちの会話に似ている。
 
『アラ!あんた細いわねぇ!?』
『またぁ!!私なんて13よ』
『同じようなもんよ!私だって11だもん』
『13と11じゃ大きな違いよぉ!?』
「二人とも細いですよぉ!?」
 
『501女子は黙ってなさい!』
 
『まったく501っていいわよねぇ・・』
『501って云うだけで売れるんだから!バツ2・・××でも、もてちゃって・・』
 
11と13は号数でも良いだろう。
501は「若い」と読み替えても良いだろう。
 
 
世間はリーバイスどころか、ロンハーマン系とかディーゼルとか、イタリアの伊達男が主流である。
スリムでローライズ、脚のラインどころか、チ○ポでもはみだそうか!と云うイタリアンなデザインである。
ボクは、ジローラモ氏が嫌いでREONも読まず嫌いだ。
理由は、イタリアの海と風のオシャレなイメージと、男たちの情熱とマメさに嫉妬しているからである。
イタリア人でウツ人、と云うのがいれば、よほどの引きこもりだと思う。
あの太陽と空と、美人の尻と脚を見ていたら、きっと凹むことはあっても、まぁいっか!となるだろう。
・・・
完全にイメージで書いている。
いや、イメージは大事だ。
ベルルスコーニ氏がまた表舞台にいるらしいが、国民性だと思う。
どんなに政界で社交界でやらかそうが、世論は味方なのだ。
まぁいっか、となるのだろう。
 
日本の首相は、閣僚だって、醜聞ひとつでポイである。
国民が潔癖なのか、政治家には代わりがいくらでもいるからなのか。
もっと人間は大事に育てて欲しいもんである。
リーマンの破綻以来、やっと景気は上向いたらしいが、北海道までは届いていない。
多分、景気が寒いのが嫌いで青函トンネルを渡りたがらないのだろう。
景気が「寒い」のはまずいんだろう。
 
政治でも経済でも「破綻」というと、終わりである。
リーマンブラザーズはもっと、影響力をアピールすれば良かったのだ。
マリオブラザーズ辺りなら勝てたかも知れない。
脱線・・
破綻とは、つまりは破れてほころびて、直しようがない状態を指す。
堪忍袋だって、破れたら縫って直して我慢しろ、と言う。
破綻!と使い捨てる前にもっと直しようがないか考えるのも手である。
デニム=ジーンズ・Gジャンのジャンルには、すっかり修理・リペア・リメイクが根付いた。
一時期、グランジが格好いい!と新品をわざわざ破る愚か者が多かったが、いなくなった。
と、思ったら、ボロクソデニムが50,000とかで売っている。
リーバイスは随分前からLVCなどと銘打って破って縫って直してペンキを垂らしたりして売っている。
若者や中年デビュー組には、きれいなデニムはダサイのと同義らしく、新品が新しくては困るらしい。
買ってすぐ、使い込んだ感じの・・何年も穿いた馴染んだような・・・と云うエゴがまかりとおっている。
完成品を欲しがる現代人か。
プラモデルもウェザリングとか、家具もエイジングとか、つまりは古びを新品に求める。
破綻は商売になるのか・・・。
何でヒトだけアンチエイジングするのだろう。
 
ボクもボロクソデニムを持っているが、布の髄からボロクソである。
ボクが若かった頃に、重いデニムとして青々とやってきた。
あれから20年・・以上・・
 
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祖母が存命中は、決して穿いて顔見せには行けなかった。
『そんなにカネがねぇのかよぉ!!』と嘆くからだ。
おばあちゃんは、戦争をを千人針で送り出し、戦中をひたすらに辛抱で堪えぬいた。
ボロクソは見るに堪えなかったのだろう。
それくらい既にこいつはボロクソであった。
その後も、破れては縫って、擦れては当てて・・を繰り返した。
このボロクソは、妻の手縫いとミシンの歴史の証人でもある。
 
白糸がないから他ので良い?
・・え?赤ぁ!?赤でもいいよ・・
もうこうなった青でも良いよね、むしろ青だよ!
グレーって云うかこれ・・ねずみ色だよね・・
 
まだ穿くのコレ!?
 
最近のボロクソ新品のお陰で、堂々と穿ける様になって嬉しい。
3重の部分もあり、冬には重宝する。
夏も重宝する。
通気性が良く、特に良くいじっている股間の生地が薄くて爽快である。
全体がこなれすぎているのである。
最高級のダブルガーゼよりソフトタッチなのである。