ウツ人の料理は美味いか
今年は雪解けが早い。
と云っても、道の一部が出ているだけで、雪は降るし、まだまだ吹雪く。
ただ、屋根からトン級の氷がドサドサと落ちてくる最近は思う。
もう春か・・。
もうすぐ外で洗濯物が乾くなぁ・・。
冬が厳しいと、春はこんなにも良いものかなぁと感慨深い。
日光がありがたい。
首都圏に住んでいた頃は雑だった。
なんとなく暖かくなり、コートが要らなくなると脱いで薄着になって、寒いの暑いとの言っていた。
羽織ったり、着たり、冷たいものと温かいものを交互に飲んだりしていた。
体感気温を乱暴に感じていた証拠だ。
靴など年中スニーカーやブーツで、オシャレには力が入ったが、機能性を無視していた。
アレが・・若さか・・
若くても、寒いときは寒い成りの装備が必要だ。
ヒートテックは暖かい。
薄着して、寒いから鍋焼きうどんなどを食べるのでは、順序が逆だ。
ボクはヒートテックは着ない。
高いからだ。
雑貨店やスポーツ店で「ヒートテクニック」などのバッタモンを春のセールで買う。
今では靴屋でも、中敷の陳列の頭上でぶら下げて「スーパーヒート」などを売っている。
30％オフで買ってみたが、暖かさは50％以上オフだった。
やはりバッタモンは正規品とは違うらしい。
今日のこっちの天気は寒くも暖かくもない。
朝からポカポカして屋根から氷が落ちていた。
あの音に慣れきっているのだから、雪山では、なだれで遭難すると思う。
ドガザザァッ！！！などと轟音がしても、またか、で済む。
夕方から一気に冷え込む。
昼には素に近いうどんでもさっぱりと食べるか？と考えていたが、そうもいかなくなる。
カロリーが低いからだ。
寒いとカロリーを浪費ぐらい消費する。
だから、北海道の老人はスリムで肌がきれいだ。
除雪しないわけにはいかないし、買物に出ないわけにもいかないのだ。
そしてセールは朝一番。
お買い得品は、やはり冷え込んだ夕方から夜に出没する。
歩かないのに食う。
食うくせに、痩せる本やテレビばかり見る。
動けデブ。
だからデブになるのだ。
そうやって書きながらいつものチョコを食べている。
さっきオムライスを作った。
カレーと並んで、バランス良く、子どもをだませる優れものだ。
玉子には、牛乳と砂糖を少しだけ混ぜる。
もったいないのと、余り入れると菓子になるからだ。
冷めちまうな・・・と、家族の帰りを待っている。
スープを作ろうとしたが、時間がない・・野菜は摂りたい・・子どもが成長期だ。
野菜スープは、色々使いまわせるからなるべく少量はつくりたくないのだ。
そこで今、野菜をそのまままスティックにした。
味噌ドレッシングを作る。
要は少し甘い味噌のタレだ。
居酒屋で、お得な価格に「何かとごまかされる」あのタレだ。
ラーメンサラダや、安い鶏肉のささみなんかにかかっているあのタレだ。
独り者には重宝するから書いておこう。
１ 砂糖、牛乳、マヨネーズ、味噌（脳以外なら何でもいい）
２ 各スプーン一杯くらいを適当な入れ物に入れて混ぜる
３ 野菜を添える
牛乳がなければ水でもいい。つまりは液体っぽくして嵩を増すだけだ。
大さじとか小さじとかは無視して良い。
どこの家にも「万能スプーン」があるはずだ。
そうそう、いつも使うマグカップに突っ込んであって、薬を飲むのも、料理の味見をするのにも使うアレだ。
甘い？と思ったら次から砂糖を少なくすれば良い。
甘くない？と思ったら砂糖を足せば良い。
いつものスプーンでざっくりと自分の味を出せば良い。
それを「さじ加減」と言う。
料理なんかそんなもんだ。
こういう「いい加減」な料理で、居酒屋なんかでは金を取る。
ガラスの芸術的にいびつな平皿に盛られるとだまされる。
陶芸家が捨てきれなかったような織部風の小鉢に盛られるとだまされる。
ボクも器だけは、料理に合わせて選ぶ。
器だけをアホみたいにでかくするのがコツだ。
行ったことはないがフランス料理みたいだし、何よりテーブルが埋まる。
ウツ人の料理は美味いか。
娘には美味いらしい。妻にも美味いらしい。
息子には「チョコが入っていない」という一点で不味いらしい。残念だ。
