MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

キミトド

年寄りなのか、朝がこんな時間である。
まだひと眠りしたい。
新聞を読む、と完全に目が覚めてしまう。
さっき新聞が届いた。
 
朝が早いヒロインと言えば、個人的に、貞子こと爽子ちゃんである。
キミトドは、一昨年まで存在すら知らなかった。
娘が珍しく漫画を薦めてきたので読んだ。
すぐにハマった。
 
少年誌は、恋と云うと差し当たり告白しHする。
交際に至る過程は省略される。
脱がないからである。
服も省略される。
脱がすことが目的だからである。
恋愛心理も省略されたりする。
どこが気持ちいいかという、一億総オッサン心理を前提にしている。
Hがあるから裸の描写が多く、裸目的で読んだりする。
電脳少女・東京大学物語・ふたりエッチ・・・大人の階段だとか社会勉強とか称するエロ本である。
キワモノとしては森山塔氏のくりいむレモンとか。
脱線。
 
キミトドには、少女マンガの十八番である「届きそうで届かないもどかしさ」がない。
切れてもひっぱり続ける、卑怯なじれったさもない。
見せ場は、見事な構図で最小の情報しかない。
飛びぬけた絵の上手さもない。
さぞラフで苦労しているのだろう。
・・・
と書くと評論みたいだ。
 
人気があるのは、一部を除いた大多数の最大公約数だからであろう。
恋愛ものが数多ある中で、旨みだけを描き切れるマンガだ。
恋愛の、そこを突かれたら痛いと云う間合いを、等身大で掴み取っている。
無論、Hは登場しない。
男性誌で取り上げないわけだ。
ダ・ヴィンチでは特集されたぞ)
 
年頃の娘さんなら、こんな恋愛してみたい!となる。
風早くん最高!どこにいるのこんな男の子!となる。
娘のいるおとうさんなら、こんな恋愛なら大賛成です!と言う。
誰もが俄かに、娘を信じて応援したくなる。
 
『そんなチマチマ・・』とぼやくのは、Hしか楽しめなくなった熟柿である。
『こんなキレイゴトじゃないよね・・』と言うのは、小汚く疲れ切った犬の遠吠えである。
キミトドに共感できる経験すらないなら、今から振り出しに戻っても人生をやり直した方が良い。
多分、必須単位をとらずに卒業してしまっている。
 
 
とは言え、キミトドで胸がときめくのは、ウツ人として嬉しい。
感情移入できない人種には、こういう漢方も効くんじゃないかと思う。
自分には関係ない、あり得ないと思った時点で、脳が諦める。
刺激を感じない脳は、高速で老いる。
 
 
 
 
描いてみた。イメージ 1
趣味丸出し。
凶悪な線である。
世代も判る。
きまぐれ「熟柿」ロードに出てきそうなキレイな男の子だ。