和風のお姉さん

お姉さんが戻ってきた。

出戻りとか、破談とか、縁起の悪いものではない。

生まれてすぐに、出張に行っていた苦労人である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出かけたときよりは、衣装が崩れて帰ってきた。

めくられたり、覗かれたり、キレイな子は苦労が多かろう。

指の骨折もしていた。

肉体労働が過ぎたか。

 

和風を意識したが、着物だけで押しつけたエセ和風である。

ブーツみたいな下駄を履き、コルセットとかしている。

好きに創ったので、そこら辺はご愛嬌である。

服飾の常識というものもあるが、ボクは動きやすいかどうかで決める。

冬になるので、インにニットを着せようと思う。

色が移るとか、肌表面が荒れるとか・・・あまり意識していない。

肌が疲れたら、「なんとかしろ」と訴えてくると思う。

次の塗装では、和化粧から、もう少し人間くさくなろうかと思う。

それまでは、大きいお姉さんと並べておく。

ブーツも作成中であるが、多分夏までかかる。

 

性別は決めていない。

名前も仮の源氏名(笑)しかない。

 

娘は、このお姉さんがイケメンだから、お気に入りである。

やや釣り目で、全体に憂えた表情に見える。

ミステリアスなイケメンなんだろう。

正面だと、結構キュートな笑顔なのである。

胸はあるが、尻もあり、肩幅から二の腕が逞しい。

普段は、薄手のロングシャツと合皮のパンツをさらりと着こなす。

演歌歌手の私服みたいなところか。

 

これからは寒い。

北海道は、来週から雪である。