MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

初めのうつ病と石清水

ウツ人のために書いている。
疲れ切っていて眠れない・・笑えない・・・食べられない・・。
そういう同士のために、少しでも笑いが送れれば・・というのが初志。
 
無論、来るもの拒まずである。
こいつは気に入らない!と端から拒否していては診察拒否と同じだ。
誰でも初診なのであり、初診ができなければ再診も治療もありえない。
求人で「初心者歓迎」というのがある。
行ってみると・・『即戦力が欲しいので、少しでも経験があれば』などと言われる。
ガテンなどの現業や、看護師や福祉なんかで良く見られる採用の現状だ。
初心者は採ってすらもらえず、いつまでも初心者なのである。
ペーパー資格者はこうやって増えていく。
 
ウツ人=うつ病持ちはどうか、というと同じようなものである。
初診が難しく、やっと診察したら○時間待ちの○分診察。
いつまでもカウンセリングや○療法すらはじめられず、薬だけが増えていく。
ウツ人は、未だうつ病のなんたるかを知らず、薬を飲んでは動けない日々を送る。
救いようもない悪循環である。
 
最初の薬には抵抗がある。
精神科の薬など飲みたくない!となる。
辛いから飲んでしまう。
楽になった気がする。
清水が身体に入った気がする。
確かに薬効はある。
それ以上に大切なのは、心境である。自分への立ち位置である。
「辛いの状態を頑張ってきた自分を、少しでも楽にしよううと、薬くらい飲んでみるか」
そうなった心情の変化である。
弱い部分も多い・不完全な自分をきちんと認める、そういう変化である。
真面目な人ほどウツ人になりやすいとは、そのくらいの意味である。
 
しかし、それが揺らいでいく。
初心は忘れられ、医師も初診も忘れる。
依存する。依存してしまう。
タバコやギャンブル、アルコールと同じだ。
眠たくなったから眠るのではなく、「眠るために飲む」ようになる。
不安だから飲むのではなく、「飲まないと不安だから飲む」ようになる。
薬を飲まずにはいられないウツ人。
金もないのにパチンコして負けるパチンカー。
料理酒をちびちび、やがて一気飲みするドランカー。
どこかで初心が狂いだし、依存が暴走していく。
 
ボクは人間はそんなに脆くないと思う。
かなりの力があると思う。
悪人も多いが、善人も多いと思う。
弱いヒトも多いが、強さを秘めているヒトだって多いと思う。
ボクは、ヒトの強さと善意を信じたい。
どこまでも信じたい。
ウツ人に限らず、弱くて強がっている人たちが、ここを訪れ、そして去っていく。
一期一会とまで行かないが、縁であり、業である。
旅立っていく(戻っていく)ウツ人たちを見送るのが、ボクは好きだ。
いつか見送られたいとは思わないが、その時にはきちんと挨拶をしたいと思う。
だから、このブログを閉じることはできないのだ。
ボクはまだウツ人なのだ。
 
イメージ 1
 
ボクは、ずっと自分を強いと思っていた。
薬なんか飲みたくない、と思ってきた。
今も思っている。
傷だったら、セロハンテープで留めておけば治る。
深い傷ならいつものように、安全ピンとアロンアルファで治す(直す)。
うつ病はそうはいかないのだ。
少しずつ、元の形に戻すように・・・?
残念だが違う!戻らない!
ウツ人とはみんな、一度砕けてしまった大岩だ。
砕けた大岩の欠片には、アロンアルファでは太刀打ちできない。
 
大岩とは自分だ。
生まれて生かされ、やがて自分で生きていく。
一人で生きたつもりになっていく。
日々訪れる様々なこと。
それは、湧き出す喜びであり悲しみである。
怒りであり笑いである。
全ての出来事や感情は、大岩の中に湧き出す石清水。
それを振り分けて、都合悪い部分だけを、清水として出すことなどできない。
 
ヒトにも大岩にも色々ある。
清水だけを流し、毒水を貯め込む岩。
毒水ばかりを垂れ流す岩。
清水を噴出して消えていく岩。
毒水ばかりを吸い取る岩。
ウツ人とは、どの岩でもあり、どの岩でもある。
 
どこかでひびが入ったのだ。
砕けるべくして砕けたのだ。
誰のせいでもない。
自分のせいでもない。
嘆くことはない。
初めは・・・誰だって・・小石だった。
初心に戻れたのだ。
小さく感じるのは当たり前だ。小石なのだから。
悩むこともあるだろうが、ひがみ切ってはならない。
周りの大岩も、ある日、小石になるかも知れないのだ。
誰でも同じなのだ。
同じ人間、風邪くらい引くのだ。
風邪には「早めのパブ○ン♪」と言っている。
効かないはずだ。
早めなど判らないから、効かないのだ。
自分の心に、大きなひびが入っているなど、誰が気付ける!?
眠れない・食べられない・・・・なにもできない。
そうなっては手遅れだ。
そうなる前に?
そうなる前など、ウツになるかも!など誰にも想像もできないのだ。
できないから、こうやって今があるのだ。
その今を否定したら、頑張ってきた自分まで否定してしまう。
 
 
大丈夫。
今は生きている。
ゆっくり息をを吸って、もう少し生きてみよう。