MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

出会い系雑考

この歳になると、出会い系の話を良く聞く。
今更、売りにも出せないし、かといって無料は嫌だ。
そめてもの足掻きなのだろう、と嘆息する。
そして、水商売の例を思い出すのだ。

毒にも薬にもなるのが水だ。
その意味で水商売と言う。
水とは、人の情も指す。
劣情も情愛も包含して、水と言う。
その意味でも水商いとは妙だ。

ホステスやホストを採用するとき、店にも人にも因るが、基準がある。

・特定の人と交際していないこと
・身元は問わないが、すぐ店を換えないこと
この2点は長く原則だった。
今でも、これを順守しているところが大多数である。
彼氏彼女が居なければ、客も付くし、店も拘束できる、と浅薄だ。
売り方も、素人で、すれていないとか、全くの神話を信じさせようとしている。
誰が金を払って、若いだけの不細工を口説くか。
夢を見るどころか、悪夢も醒めると云うものだ。

原則を無視して逆手に取った採用もある。

・内縁もしくは既婚であること
・身元がしっかりしていること
業界からは「愚行」とされたが、一定の成果を上げ、業界図を書き変えた。
勝因は、原則より一歩踏み込んだ点。
第一に、きちんとしたパートナーがあるということは、精神的に安定していることを指す。
惚れないから、客に心理的優位を採らせない。
自分のノルマを達成する努力を怠らない。
そして、辛いときにはパートナーの下に帰れる。
店としても、精神面のフォローが要らない。
第二に、親族や兄弟など、身元が安定していること。
水商売は、とかく家出や家庭不和、借金からの
当座の人間を受け入れてきた。
だから店への借金が返せず、逃げられるとそれを
返済させる手段にも窮してきた。
そういう関係での苦労が、暴力団と断ち切れない要因でもある。
が、第一が担保されると、その心配も殆どない。
借金などしないし、客とのトラブルも少ないのだ。
「客とできて逃げられる」というのは恥である。

本人も恥であろうが、そうは思っていない。
あわよくば、と姑息な目星をつけて客を待つ。
だから、義務も果たさず平気で逃げるのだ。

出会い系にも同じ見方は出来る。
・パートナーが居ない
・生活に困っている
かう書かれて居たら、まず逃げた方が良い。
商品価値がないどころか、人間失格です、と教えてくれているからだ。
が、夏の蚊の如く、異性、特に男は寄って来る。
末路は、愁嘆場か修羅場で決まり。
パートナーが居ない、もしくは離婚とか逃げられた、と云うのは、詰まるところ同罪だ。
相手を悪く言う前に、まず相手を見極める自分の選択自体が間違っていたのだ。
そして経済的に困るのは、最低限も努力していないか、あるいは身分以上に余裕を欲するからだ。
相手が居なくて、応援して欲しい。
もしかしたら付き合ってあげます。
良く聞くが、どの面下げているのか。
ど素人が、ど素人相手に、商いをぶっても無理だ。
必ず手練に当たって、火傷をする。
死んでは元も子もないのだ。

何より水商売の方に失礼だ。
何よりも専門職だと、ボクなどは思う。