けしからん大人
大統領選が近いらしい。
新聞なんかでも、政策の比較とか、個人への非難が目に付くようになってきた。
テレビも、ボクはとんと見ていないが、誰かがコメントしているんだろう、と思う。
日本語で叩いても、通じないだろうから心配だ。
両候補とも、大きな違いはなくなっていくであろう、というのが大筋の見方だ。
当たり前だ。
アメリカは、両党が比較的近いから、二大政党なのであり、政権が移るのである。
昨日までは良かったものが、今日から悪くなるのでは、国民が困る。
「UFOとかそういう秘密なSFな存在を公開する」と、ヒラリーさんが言っているらしいことを聞いた。
宇宙人がいたら、どうするんだろう。
既に生活していたらどうするんだろう。
さしあたり、税金を徴収するか、するなら、どういう形で納税させるのか。
国籍はどうするのか。本籍はどこなのか。
大統領選への出馬を認めるのか。
党員にするのか、できないのか・・・
難しそうだ。
未だに、肌の色とか、個人の出生来歴をブーブーという世の中である。
宇宙人は、アレは裸なのか、服なのかとか、
UFOは免許があって運転しているのか、とかどうでも良いことを言われそうだ。
処遇が難しいから、あの辺は隠しておいたほうが良さそうだと、ボクは思う。
トランプ氏がけしからん!らしい・・・
金持ちというだけで煙たいのに、奥方は何人か目の美人で、私生活は豪華らしい。
話したことがないから判らないが、
腕一本で成り上がった金持ちで、商売敵には容赦のないおっちゃんだろう。
方々で成功して、余裕が出たから、大統領に・・・
そこがけしからん、らしいのである。
金持ちが、阿呆みたいに資金を使って選挙にでるのだから、放っておけばいいのである。
それができないのである。
トランプ氏を支持したのでは、アメリカが強くなくちゃ嫌だぁ、という本音が、余りにあからさまでみっもない。
かといって、面子とか職業柄とか、色んなことがあって、ヒラリーかな、みたいな・・大人。
物言わぬ多数の方が、余程けしからん、と思う。
ヒラリーさんが全くの潔白だなどとは、誰も思っていない。
が、
政治に染まっていない、国際的な力も未知数の素人が大統領では・・困る。おっかない。
そういう、なんとなく困る、なんとなく納得いかない、という大人が多いからもめるのである。
「誰が大統領でも、うちは関係ないね。今日の仕事を何とかするまでさ」
こういう一見無責任な大人こそが、社会を支えて、国を作っているんだろうな、とボクは思う。
日本も同じ。
野党の党首の国籍がどうのとか、アベノミクスの検証がどうだとか、は実はどうでもいい。
しかし、「けしからん!」が言いたい、それしか言えないおっちゃんたちにはどうでも良くない。
日本はまだまだ女性蔑視である。
女が脱いでるエロ本は、コンビニでも買えるが、男のはない。
女は、そういうあからさまなエロスのみのところに集中できない。
何より可愛い男が脱いでも、自分より綺麗で白い肌なんて見たくもないのだ。
かと言って、芸能人の惚れた腫れたで、満足もできない。
男社会で満足しようと思ったら、どこまでも、おっちゃん化するしかないのである。
難しいことは、後回しにして、のらりくらりと流す。
後で酒を囲んでひそひそ決める。
そして、女が何か言ったら、女のくせに!けしからん!と言っていればいいのである。
それでも政治では、けしからん!とは中々表立って言いにくくなった。
なに?地方の美人議員?けしからん!国会に連れてこい!
無論、おっちゃんは自分がどうにかしたいのである。
そして、まったく相手にされない。どころか、論戦で負ける。
けしからん!私生活を暴いてこい!となる。
一般人だって、みっちり絞れば、あることないことが出てくるものである。
いじめとか云う犯罪の例を挙げるまでもない。
学歴が・・夫が・・学生時代に・・
政治家が何も出ないわがない。。。けしからん!と叩くのである。
これは日常その辺に転がっている。
新入社員。
若いことがけしからんのである。
美人。
美人がけしからんのである。
スタイル美人。
出るところが出ているのが、けしからんのである。
『よし、飲みにいこう。無論おごりますよ』
「では、ご相伴に預かります」
『君、若いしきれいで・・・こんな目に付くスーツじゃ・・けしからん!少し触らせなさい!』
「やめてください!人を呼びますよ!」
「なにを!けしからんじゃないか!?」
全くもって脳が下半身にある。
ところが、偉いおっちゃんたちは、こういう生き方しか知らないのである。
素直に触れないのである。
一度怒らないと格好悪いと思っているのである。
謝ったらなめられると本気で思っているから、怒るしかないのである。
封じられると、次に進めないのである。
正義に反したことにも、けしからん!と怒る。
そして、下ネタの処で辻褄を合わせるのである。
そこで、けしからん!に封をされてしまうと、グダグダになる。
難しい理屈ばかりをこねて、何も決めないから、進めなくなるのである。
たらいまわしとか、牛歩とか、官僚的お役所的な体質はここから始まっている。
表立ってのけしからん!だけでなく、私生活のけしからん、までも圧殺されると人間が歪む。
どこに逃げても、けしからん!と怒れない衝動は、陰に籠って孵化できない。
男は女になり理屈が先行する。結論を出さず、保守が度を超す。
女は攻撃的になり、何に対しても、結局は自身に苛立ち、怒るようになる。
お役所の男の、股間の萎れ具合はそういうことであり、
お役所の女の、ヒゲ跡もそういうことである。
規則やルールでどこまでも縛ると、けしからん使い方がおかしくなっていくのである。
男の議員が、差別発言をする。
言われた本人は、「政治家なんて関係ない」と流す。
ところが、女議員が、私に任せなさい、と出てくる。
けしからん!とセクハラで、バタバタと叩くのが当たり前になってきた。
女の、おっちゃん化が激しくなってきたのであろう。
今の大統領選は実は、性差がある。
ヒラリーさんは女装したおっちゃんであり、トランプさんはごついレディなのである。
おっちゃんだから、誰でも一応は手を組むが、ごっついレディは気持ちが悪いのである。
トランプさんは生き方には自信があるが、自分が基準だから、相手の女装自体が許せないのである。