MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

ゴミが降ってきた

「北海道では雪が降り、内陸部では積もるでしょう」
天気予報での一コマ。
訂正。
ゴミだ!ゴミ!
北国では、雪に何も託さない。
風情とかロマンとかは、まったく関係ない。
雪とは、白くて冷たいゴミである。
チラチラ降れば鬱陶しく、まとまって降れば廃棄物、吹雪けばゴミ台風である。
樹氷はゴミまみれの樹であり、霧氷は光化学スモッグと同じ扱いである。

昨日からの雪で、すっかりゴミが溜まり、近所はやれやれ、とゴミ掃除をしている。
誰が出したのか降らせたのか判らないので、みんな黙々と文句言わずにやっている。
それが除雪である。
札幌や小樽で、観光客を横目に、黙々と除雪する住民は同じ思いだろう。
ゴミまみれになって、何が嬉しいのか。
ゴミを撮って、心に何を留めようとしているのか。
何より、ゴミ降る季節になぜ来るのか。
不思議でならないのである。

雪は白くて綺麗だ。
それも街並みを覆い尽くす白一色、となると、人間狂ってくるんだろう。
・雪山に突っ込んで大喜びするヒト。
・スキーやスノーボードで雪山に繰り出すヒト。
・冬山に挑んでいくヒト。
寒さで脳が異常放電してしまって、相手が「ゴミ」だという認識が薄れているんだろう。
地元の住民でも色々いる。
・家の周りに雪が積もってしまえば、掃除しなくて済むというヒト。
・家庭ごみを雪の中に隠すヒト。
ゴミにゴミを隠すのである。
まずゴミを何とかする、そういう思考回路が脳にない。
物置と化した庭に雪がどっさり。
雪の降らないところで言う「ゴミ屋敷」の最終形態だと思う。

北海道は、雪をウリにして観光資源としての雪の活用を何十年と模索している。
なかなかコレといった妙策がない。
客が来ても極めて短期だ。
当たり前である。
「どうですかこれだけの雪!?」
「ありがたいでしょう!?凄いでしょう!?」
・・・ところが・・・ゴミであり、冷たいのである。
観光客も、すぐに感動が感傷となり、凍傷になる。
勝手に来るものは拒まないにしても、押し売ってまで売れる代物(白モノ)ではないのだ。

ノーベル文学賞の連絡がつかないらしい。
受賞者は、押し売られてまで欲しくはないんだろう。
きっと北国のヒトだ。
綺麗なゴミなら雑貨と同じ。
特段欲しくもないし、面倒くさいのだろう。