本社!のお抱え医師のひとこと
上司に連れられて、北の大都会札幌(本社)へ。
つまり復職可能かどうか判断するらしかった(まだ・・だったんかい?)。
つまり復職可能かどうか判断するらしかった(まだ・・だったんかい?)。
なんだか奥まったところに行くとカウンセラーが沢山・・。
『まぁ、ゆっくりしてください』とのこと・・。
『まぁ、ゆっくりしてください』とのこと・・。
折角の親切だし・・言えるわけない。
だいたい、茶なんぞ出してる場合か・・?
だいたい、茶なんぞ出してる場合か・・?
さんざん待たされて「先生」到着らしい。
「どうしても」と呼ばれたので、「連れてきた妻子」も中へ・・。
「どうしても」と呼ばれたので、「連れてきた妻子」も中へ・・。
医師ひとこと!
タテかヨコか?カウンセラー同士の連携不足か?医師の独断か・・?
ボクも下手に出るつもりだったが、少し様子をみることにした。
医師、たたみこむ!
(あんたに言われたくない・・)
とにかく「お抱え」ってなんでどこも、こうも中途半端なのか?
いかにも不勉強そうだし、変にオシャレ?している。
ボクよりも女性カウンセラーをよく見ている・・。
とにかく「お抱え」ってなんでどこも、こうも中途半端なのか?
いかにも不勉強そうだし、変にオシャレ?している。
ボクよりも女性カウンセラーをよく見ている・・。
オシャレしてても、先生!あーた・・
かっこよく組んだおみ足から・・モモヒキが見えて更に肌と毛玉だらけの靴下が・・
かっこよく組んだおみ足から・・モモヒキが見えて更に肌と毛玉だらけの靴下が・・
まぁ、のっけから専門用語連発で高圧的で「こっちの目は見ない」し、で・・
で、医師が・・『で?どうなの?』とか吐き捨て(おっと失礼)お聞きになるから・・
少し「揺さぶり」かけてみた。
別に「タブー」じゃないし、面接なら対等なはずだ。
少し「揺さぶり」かけてみた。
別に「タブー」じゃないし、面接なら対等なはずだ。
医師、プッチーン・・らしい・・すっかり、けんか腰。
(あぁ・・ご高齢っぽいからなぁ・・)
(あぁ・・ご高齢っぽいからなぁ・・)
(ひとことって、あーた・・ボクはケンカしに来たんじゃないし・・)
医師・・しばし・・沈黙・・。
『・・ろじゃーすは知ってるよ・・ろじゃーす・・ねぇ?』
(「ひとこと」好きだなぁ・・?教授か?知らないなぁ・・?)
「メランコリー親和型性格だと思われます!」
また・・医師・・沈黙・・
(こんなのもいけないのか・・?)
(こんなのもいけないのか・・?)
また反撃?にきた!(だからケンカじゃないのにぃ!!)
報告書を見ながら・・
報告書を見ながら・・
『キミは健忘や失語も発症してるじゃないか!これで仕事ができるのか!?』
「できます!ウツの症状として生活史健忘も遁走も失語も報告されています・・」
『どこで報告されているんだぁ!!』
「アメリカ精神医学学会です。ご存知だと思いますが?」
慌てる担当カウンセラーと上司・・。
(オイ!帰すのか?こっちのも仕事だろ?給料はもらい逃げか?)
(!?こっちだって冗談で、きてるんじゃぁない!帰すかぁ!?)
(オイ!帰すのか?こっちのも仕事だろ?給料はもらい逃げか?)
(!?こっちだって冗談で、きてるんじゃぁない!帰すかぁ!?)
医師、やっと機嫌治してふんぞり返る。
(もう、やってらんねぇ・・)
それだけ答えることにした。
それでもタラタラと続く、ネチネチした質問・・。
(もうちょっと腹芸のような高度さがないと・・寝てしまう・・)
それでもタラタラと続く、ネチネチした質問・・。
(もうちょっと腹芸のような高度さがないと・・寝てしまう・・)
妻子も少しだけ面接をした。
『せっかく来たんだから、ねぇ?』
またボクが呼ばれた。
(まだ何か聞くのか・・?頼むから名文句のひとつでも聞かせてくれ・・)
(まだ何か聞くのか・・?頼むから名文句のひとつでも聞かせてくれ・・)
(・・大丈夫か?この医師・・もう平均寿命はとうに越えてそうだが・・)
それでも、最後に名文句を残してくれた。
普段かかっている医師の忠告が、そのときわかった気がした。
『もし年配の医師だったら、注意した方がいいよ。自分が一番だと思ってるから・・』
その年配の医師はこうも言っていた。
『キミの診断書を書いたこの・・先生も若造だろ?知らないなぁ!?』
(知らなくて当然です。その先生は東京で勉強し、東京で開業する予定でしたから・・)
この医師にとどめを刺されたウツ人が、他に社内にいないのか?
他人のコトなんて、どうでもいいことなのに、なぜかやりきれない思いがした。
他人のコトなんて、どうでもいいことなのに、なぜかやりきれない思いがした。
(・・こんなジジィ・・失礼・・に給料払ってるなんて、うちの会社大丈夫か・・?)
結果は「条件付OK」だった。
上司が徹底してフォローしてくれたらしい。
それでも、まだ最終審査があるらしい・・。
(・・でかすぎる組織も、トップが複数だから誰が「保証」するか、時間が・・ねぇ?)
上司が徹底してフォローしてくれたらしい。
それでも、まだ最終審査があるらしい・・。
(・・でかすぎる組織も、トップが複数だから誰が「保証」するか、時間が・・ねぇ?)
そんな上司に運転させて、ボクは往復の車中のほとんどを寝ていた。