ボクはパーマン
今は実家にいる。
そうです・・・。
もう一人の父の一周忌。
気がついたら来てしまった。
万感の想いで坊さんの法話を聞いていた。
長兄(正確には親戚のお兄さん)から直前に言われた。
『(食事の前の)献杯の挨拶、頼むぞ!?』
ウツ人としては避けねばならぬ大舞台であろう。
ボクはパーマンなので快諾してしまった。
一服していたらすぐに出番が来た。
『我が家の三男の○に献杯をしてもらいます!』
嬉しくて何を言ったか憶えていない。
あれほど「行かない」ように自分を説得したのになぁ。
脳で考えても、心と体は別なんだってことを思い知った。
逡巡するボクに妻はサラッと言った。
『お金はいいから行ってきなさい!?』
いまだに妻が何者なのか、ボクの浅知恵では、はかりしれない。
ありがとう。
今日は沢山の親戚に会えた。
この機会をくれた、もう一人のお父さん・・。
ありがとう。
墓はきれいだったが、磨かずにはいられなかった。
天気は晴れ。
無論、雪などない。
富士山もチラと見えていた。
水は冷たかった。
みんな、みんな、ありがとう。