MelancholyDampirの日記

ウツな人の独り言

球体関節人形~粘土と樹脂

趣味、人形・・とは言えない。
模型とか適当な絵とかオブジェ崩れとかの方に気が行っていたからである。
長らく更新しなかった。
遅遅として進まないからである。
 
120センチでは粘土製では自立が難しい。
特にボクのような、知識なし、技術なし、根気なしの三拍子では素手で鬼に向かうようなものである。
初期デザインを大幅に変更。
と書けば「あぁ頑張っているな」と感じてしまう。
変更、というのは、つまり、挫折との妥協であり、失敗の糊塗にも近い。
 
・ 初期予算の変更
・ 販売計画の変更
・ 医師の診療方針変更
・ 自動車の輸出ベースの抜本的変更
・ 美容整形計画の変更
・ 人類補完計画の一部変更
 
美容・・は「別人にはなれるが美人はムリ」ということであり、
人類・・は冬月の逃げ口上であり、いつも碇ゲンドウに「予定通りだ」とたしなめられる。
ゲンドウは頑固だから一部でも負けを認めないのである。
医師の・・はウツ人ならふりまわされるアレである。
投薬がグルグル変わったり、問診が??と二転三転するのである。
結局泣くのは国民であり患者である。
 
さて
 
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まだまだ初期の段階だから、ヤレヤレと自分の稚拙さを呪う。
一方で、ここまできてしまった・・引き返すのも面倒くさい、とも思う。
「球体」はおおざっぱに置いた物で、大きさと形状は第3案まであるが、手をつけるのも躊躇する。
大きさの確認のため、左手横にジッポーを置いたが、かえって判らない。
人間の横にタバコを置くようなもので、全体イメージの把握には全く適切でない。
安物の石塑粘土なので、薄さと強度を両立させることが前提なのであるが、ボクには腕がない。
ソレを「どうにでも好きにしてしまえ、何とかなるわい」と思う。
すっごく大雑把な人生と同じである。
邪道でもどこまでも進んで塗りつぶせば、正当な常識論は関係ないのである。
 
最初に粘土の顔を樹脂でかたどり、整形した。
そして「出来合い」もかたどりして整形した。
ドルフィーあたりと勘違いしてくれたので韓国人にあげた。
そして、そんな・・そんな・・な乙女チックな幼気な少女になったらしい。
 
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わぁかわいい♪
(ボクの苦心のヘッドがぁ・・わぁぁぁ)
こうならないように努力していこうと思う(持ち主さま失礼)。
やっぱり出来合いのボディの更にかたどりの整形では雑に過ぎる。
服で何とでもなる・・という邪道は学んだ気がする。
ボクは天邪鬼である。
癒してくれる愛玩人形は(個人的には)欲しくない。
が、市場は、可愛い少女と、本心を掘り起こされる美少年が売れる。
ボクは、あきんどでも、うんたらデザイナーでもない。
だから「こんな風なのが欲しい」と思ったら自分でつくるしかないのだ。
 
子供の頃は「カネさえあればライダーベルトなどいくらでも買えるのに」と
地団太を踏んでダンボールやらゴミから自作していた。
そして、あれから何十年。
やっぱりカネがなく自分で作っている。
カネさえあれば・・
やっぱり高額な素材を使って、何か作っているのであろう。
ソレが悲しいが誇らしいサガである。
と強がってみる。