石破幹事長のテロ発言
少し前、山本太郎氏に一票と書いたが、ボクは政治的なことは判らない。
物事を善悪の二元論で語るのが苦手なだけだ。
片方の立場だと、どうしてももう片方は気に入らなくなり、反論しがちになる。
結果として、そう云う気は無くても悪としてしまう。
石破幹事長が、激化するデモ行為に対して「テロと一緒だ」と云うような発言をしたらしい。
ツイッターらしいが、たまにしか観ないテレビのニュースでは出なかったので詳細は不明。
個人の呟きに、猛烈に反対するほど、みんなして苛立っているわけだ。
幹事長と云う立場の人間には、個人的な意見は認めないというわけだ。
無論、与党幹事長が呟くこと自体不謹慎だ!という「常識」がそうさせているのであろう。
ボクは詳細を知らない・・がおそらく特定秘密(機密)保護法についてであろう。
ボクは石破氏が好きじゃないが、嫌いじゃない。
ボクの、嫌いじゃないとは、限りなく好意である。
与党野党かかわらず、あの顔とか、語り口に惹かれるのだ。
正論を崩さず、言葉を選び、丁寧に語る。
要所では一気に詰め寄る豪胆さ。
おそらく、軍事備品だけではなく、戦略や戦術にも通じているのであろう。
つまり、デマゴーグの使い方と怖さもよく知っているのだ。
知能の高いピラニア、3/4半魚人、そういう印象がある。
ホラー好きのボクには、無視できないのだ。
ホラーでも、いきなり暴言を吐かれたり、殴られることは無い。
まずお伺いがあり、話し合いがある。
それすらなければ暴挙でありテロである。
正論である。
マスコミは、治安維持法以来の悪法と煽り、世論も雑誌かテレビで危険は体感している。
個人的な発言すら、知らずのうちに秘密に指定され、恣意的に逮捕拘禁されるおそれ。
取材源の秘匿すら許されず、公的な利益を指向しても、国家によって制限される。
つまりは、戦時中の行きすぎた情報統制、それを懸念しているのだ。
でも、例外を限りなく並べて、警戒感を煽っているようにも思える。
可能性を並べて、現実とすり替えてしまおうという恐怖も感じる。
一般からのデモや批判に対して、こういう恐怖を感じることは、やはりボクはずれているのであろう。
国家権力に恐怖するのが、一般常識なのだろうが、ボクはウツ人である。
ずれまくった多数決が、いつしか一般常識にすり替わり、少数をひき殺していく感覚。
それはウツ人に限らず、何らかの組織人なら誰でも感じる違和感。
能力のないものの嫉妬=仲間はずれという犯罪
全国で、デモが展開している。
デモをやることは、ボクは賛成だ。むしろ参加していたくらいだ。
ただ、ボクは大声を出すヒトが苦手で、大声を出してもすっきりしないので適当に切り上げる。
「声を大にして」とは、正式な場でこそふさわしい。
ここまで書いて、自分に矛盾を感じた。
声をあげる場すら奪われるから、せめて草の根で大声を出さないと、政府に無視される。
そう、黙認と云う同意と解釈されるのが怖いから、せめてもの大声を出しているわけだ。
政治への不信と、自分を悪にしたくない自然な感覚からのデモ。
そして、政治家が全員腐っているわけではない。
そうならば、国際的にとっくに国債がらみで破産宣告されている。
話し合う・・・否、はじめから共有するものは無いから問答無用。
どちらも正論か。
だから握手することはないわけだ。
新聞に、ゴスロリの格好で運動をしている若者の写真が載っていた。
ゴスロリは好きだ。
アレはヒッピーと同じ、自己主張だ。
毒があります、普通とは違います、と一目で判るサインだ。
代替の思想はあるのだろう。そう信じたい。
反貧困ネットワーク代表(今は副代表かな)の雨宮女史を崇拝しているのか、シンパか。
いずれにしろ、形だけを真似ても議論のテーブルにはつけない。
まず目立ち、目標は議論のテーブルであって欲しい。
そうでないと、主張の一方的な押し付けでは、やっていることが政府と変わらなくなる。
ボクは個人的に、アレコレ妄想して自分で納得して終らせてしまうタイプだ。
一番卑怯でずるくて、利用されていることを認めずに、利用される側の位置にいるわけだ。
妄想はこうだ。
秘密保護法が世に出て、慌てて可決したところが面白い。
石破さんに限らず政府要人は、軍事外交上の秘密を知っている。
この一ヶ月くらいで急な展開があったのだろう。
中国や韓国への警戒からか、警戒より踏み込んだラインか。
既に実害が出ているのかもしれない。
それこそ「知らせず秘密にしないと」ならない。パニックになってからでは遅いのだ。
・・日本近海と上空の安全を確保する、喫緊の事情ができた・・か。
しかし、日本の情報制御のずさんさで、アメリカは全く腰を上げない。
そこで俄かに、情報保全の法案ができた。
範囲は、軍事外交に限定・・・するつもりが、アメリカに言われる。
『CIAやFBI、KGBの漏洩の件の様なことにはならないのでしょうね?』
そんな経験の少ない日本は、どこまで秘密にしようか判らない。
そこで、見切りに見切った発車をするしかなくなる。
まず法案成立が前提、どう叩かれても構わない。そういう姿勢。
森担当大臣は、都合の良い時期に兼務で大臣をさせられた。
本来兼務でできるようなポストではないし、誰も引き受けないだろう。
元々、政府は女性閣僚を使い捨てにする発想が根強い。
田中派は、娘が追いやられて以来、旗色が悪い。
男が仕切っているからこそ、秘密が多く、責任ばかり女に押し付けるのだ。
52時間テレビとか、72時間テレビとか、そういう発想。
長けりゃ格好いいだろう、そういうシモネタの発想。
脱線。
アメリカには、最短の法案可決を確約した。
有名な大統領の娘を、特使として送られる。
重圧の送りつけであり、日本としては是が非でも、となる。
(だからプーチンの中立な発言が突飛に映ったわけだ・・個人的な感想)
例の法は、個人にまで踏み込む気はないと思う。
ただ、漏洩にどう対処していいか全く判らないから、~に類する・~等のと云う、融通の利く内容となった。
個人への国家としての攻撃はしない。そうでなくてはならない。
マスコミは情報統制だ!知る権利への冒涜だ!戦前に逆行!と息が荒いが、杞憂だろう。
最初から、根本のところは秘密だったのだ。
戦争が始まるときは、マスコミに限らず何もかも無力なのだ。
事前に予報のある戦争などない。だから、なくならないのだ。
死ぬのは知らされていない方だ。だから歴史は同じように見える。
首相は知らないと思う。
知らせると厄介だから、敢えて知らせない。
いつ引責辞任しても良い位置で、だから首相なのだ。
妄想だが。